(C)Dolphin Productions
舞台は、南米ボリビアのアンデス高地・ウユニ塩湖。雄大な自然の中に暮らす先住民の家族は、塩を売り歩く「塩キャラバン」で生計を立てている。友人たちと雄大な自然の中を駆け回る少年・コンドリ。季節の移ろいの中で、祖母の死、友人の引越しを経験していくコンドリは父親とともに初めての「塩キャラバン」の旅に出る。
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鉱山で働く人から「時代遅れだ」と言われても、家業である「塩キャラバン」を続ける父親。コンドリと父親は旅の途中で、彼らの塩を待ちわびる様々な人たちと出会い、再会し、温かく迎え入れられる。そして友人の父親の死、出会った少女との恋を経験していくコンドリの姿を描いている。塩の代わりにたくさんの農作物を提供する人々、ご馳走を振舞う人々、行方不明になったリャマをともに探してくれる人々…。そんな強く優しい素朴な人々との交流が綴られた心温まる物語だ。
(C)Dolphin Productions
出演しているのは、実際にボリビアに暮らす先住民であるケチュアの人々。タイトルの“パチャママ”とは、アンデス先住民の言葉で“母なる大地”という意味だ。母なる大地から生まれた塩をリャマに乗せて大切に運ぶ様子は、私たちに本当の豊かさとは何かを教えてくれる。南米の音楽“フォルクローレ”に乗せて届く、南米の雄大な自然、どこまでも青く澄んだ空。そしてその空の下、どんなに苦しい状況下でも子供たちの瞳は輝き、笑顔は眩しい。
『パチャママの贈りもの』
2009年12月19日(土)よりロードショー! 渋谷ユーロスペース
監督・脚本・編集・プロデューサー:松下俊文
出演:ケチュアの人々
配給:ゼアリズエンタープライズ 配給協力:マコトヤ 後援:駐日ボリビア多民族国大使館
2009年/日本・アメリカ・ボリビア合作/カラー/ステレオ/35mm/アメリカンビスタ/全6巻/102分/ケチュア語(一部 アイマラ語・スペイン語)/日本語字幕
公式サイト