![[CINAMA] ハリウッドを唸らせたアクション・エンタテインメント・時代劇『アフロサムライ:レザレクション』クロスレビュー](/article_images/20091110/2075_1257820450_l.jpg "[CINAMA] ハリウッドを唸らせたアクション・エンタテインメント・時代劇『アフロサムライ:レザレクション』クロスレビュー")
(C)2009 岡崎能士・GONZO
日本史上初のエミー賞アニメーション作品賞を受賞した『アフロサムライ:レザレクション』。前作の『アフロサムライ』で壮絶な戦いの後に父親の仇を倒したアフロサムライ。それまで斬ってきた者たちの魂を供養するために仏像を彫り続けるアフロだが、今度は彼に復讐するために謎の女：シヲが、死んだはずのかつでの兄弟子、仁之助とともに現れる。クマの頭をかぶり登場する仁之助。過去に深い絆で結ばれていたかつての兄弟の思い出のシーンが交差する。そこに登場するのは、幼き日のシヲ。その幸福な日々を奪ったアフロに戦いを挑む。手下たちを操りアフロを追い詰めるシヲだが、思いもよらない結末が訪れる。
アフロが旅の途中に立ち寄る町のねぶたと阿波踊りが合体したような祭り。DJプレイもありの和の祭典は、瞬く間に戦いの舞台となる。時代劇らしい人情味溢れるキャラクター設定と、仁義なく繰り広げられる戦い。そして場面の背景全編にわたり鳴り響くヒップホップ。日本人から見るとはちゃめちゃなその設定が、クセになる調和を生んでいる。
(C)2009 岡崎能士・GONZO
声の出演は、主役のアフロサムライとアフロの旅の道連れであるニンジャニンジャの二役、そして製作をも担ったサミュエル・L・ジャクソンのほか、アフロの命を狙う謎の女・シヲにルーシー・リュー、シヲに付き従う死刑執行人ビンに、マーク・ハミルというハリウッド俳優陣。前作『アフロサムライ』が日本国内において劇場監督デビュー作となった気鋭アニメーターの木﨑文智が監督を務め、国内のみならず海外での知名度も高い映像制作スタジオGONZOがアニメーションを制作、『キル・ビル』シリーズや『ゴースト・ドッグ』などを手掛けたThe RZAが音楽を─と、ハリウッド×ヒップホップ×ジャパニメーションの豪華コラボの実現が見ものだ。
(C)2009 岡崎能士・GONZO
『アフロサムライ:レザレクション』
12/12日（土）よりシネマライズほか、全国順次ロードショー！
出演：サミュエル・L・ジャクソン ルーシー・リュー マーク・ハミル
監督：木﨑文智
原作：岡崎能士
脚本：むとうやすゆき LEO CHU & ERIC GARCIA ERIC CALDERON JOSH FIALKOV (英語版)
キャラクターデザイン、総作画監督：飯島弘也
美術監督：池田繁美
音楽：The RZA
制作協力：SPIKE TV UPPITY FILMS
アニメーション制作：GONZO
配給：トルネード･フィルム
製作：GONZO
2009年/日本/カラー/ビスタサイズ/ステレオ/100分/英語
公式サイト
