(左)『バーダー・マインホフ 理想の果てに』 (C) 2008 CONSTANTIN FILM PRODUKTION GMBH NOUVELLES EDITIONS DE FILMS S.A. G.T. FILM PRODUCTION S.R.O.、(右)『童貞放浪記』 (C)SEIWA FILMS
あーそういや最近、セクササイズ(SEX)してないし、自身のスペルマはんも、目撃せず、イッテ無いのでもしかして童貞に戻ったかもと思ってない時に映画『童貞放浪記』(監督:小沼雄一監/出演:山本浩司、神楽坂恵/原作:小谷野敦)に出会ったのでした。
主演の山本浩司(以下、山本)は、ワタスの大阪芸術大学の映像学科の同級生ですねんます。に、しても山本は演技うまいのだ!!
『童貞放浪記』 (C)SEIWA FILMS
お話は、東大の大学院卒のカシコイ30才が童貞で、地方の大学講師をやっておりますて、たまたま、出張先の研究会で大学院の後輩、北島萌(神楽坂恵)に出会い、胸がトキメキまさに幻想文学な物語とか…とにかく、映像はスタイリッシュで、アニメ的であるのですが、山本のえっ?ホンマに童貞じゃないの?という生きた演技、そして、ラストカットのあの眼差しは、山本しかできない演技だとおもうのですた。にしても、神楽坂さんはデカイ!!そして、キレイだったのです。(54分辺りで少し起つ、1時間14分辺り再びマジで起つ)ワタスは、人をホントに好きになった事があるのかなーと思ったりもした。
で、より悶々としてしまい、イキタイなーと思ってる時に、映画『バーダー・マインホフ~理想の果てに~』(監督:ウリ・エデル/制作・脚本:ベルント・アイヒンガー/原作:シュテファン・アウスト)に出会ったのであります。
『バーダー・マインホフ 理想の果てに』 (C) 2008 CONSTANTIN FILM PRODUKTION GMBH NOUVELLES EDITIONS DE FILMS S.A. G.T. FILM PRODUCTION S.R.O.
お話は、70年代のドイツで極左のRAF(ドイツ赤軍)の過激過ぎる実話のテロ話であるのです。にしても、もーイキスギ!!兎に角爆発しまくりで、銃を撃ったり、暴動するし、アジテーションの大合唱やったり、とにかく気が抜けない!!というか、白人って追っかけたり、銃作って撃ったりとか好きなんだなーと思う。予算が膨大にきっとあって、CGの使い方も渋くて、えっこれ?マジで人が吹っ飛んでないのですか?と思ったり、手持ちカメラで、マジで上手い役者ばかりでその反応を只カメラは追うのです。言葉で説明するより、行動は嘘をつかないので、その行動を忠実に再現した圧倒的な作品なのでした。テロリストはカッコヨイが、追っかけたり撃ったり、殴ったりは、スポーツかエンターテイメントで止めといて、政治的とか、宗教の原理とか、売国とか、愛国とか、総括とか、共闘、ホント、デリケートすぎてメンドクサイのだ!!笑いとのんびりは、大事であると思ったのですた。
結論、たまたま、極端な珍しい作品に出会ったのでありますた。両作品とも映画制作のきっかけになった原作を是非とも読みたいと思ったのです。色々心が動いて疲れたのでした!!まだまだ!!極端な性格のワタス、はーええ塩梅にならんかなーと思ったりしたのです。ほな、ナマステ!!
【両作品を書くための無駄なキーワード】
『童貞放浪記』
ヤリすぎコージー・明るい所ではしゃべれない天王洲猥談、グレングールド、小説『城の中のイギリス人』、仁村ヒトシ監督、映画『ばかのハコ船』
『バーダー・マインホフ』
この作品は情報量が膨大すぎる!!マルクス、ニーチェ、フロイトからネグリまでの現代思想および、精神医学、ヌーディストビーチのモザイクが映画『エマニュエル婦人』を思い出した。映画『4分間のピアニスト』、映画『戦争のはらわた』、小説素粒子、ゾンビ映画(トム・サビーニが関わった)暴動のシーンはゾンビ映画を感じる。ウッドストック!!、中東の砂漠と音楽、漫画刑務所の中、バレンボイムの自伝、映画『鬼畜大宴会』
(文:松本章)
【過去の映画コラム】
『バサラ人間』(2009.3.25)
『buy a suit スーツを買う』『ニセ札』(2009.4.10)
『サスペリア・テルザ 最後の魔女』(209.5.1)
『インスタント沼』『サガン-悲しみよ こんにちは-』(2009.5.23)
『レスラー』『ディア・ドクター』(2009.6.13)
『童貞放浪記』
2009年8月8日(土)より、ヒューマントラストシネマ文化村通りにてロードショー
某大学に専任講師として勤める金井淳は、東大出身。実は30歳になる今も「童貞」であった。出張で大学院の後輩の北島萌と久しぶりに再会した淳は、次第に恋心を抱き始め、遂に「童貞」を卒業することを決意する。しかし、萌には海外留学の出発日が迫っていた…。ベストセラー『もてない男――恋愛論を超えて』の著者であり、評論家・比較文学者としても名高い、小谷野敦の自伝的小説『童貞放浪記』を完全映画化。恋愛にオクテな30歳の男が繰り広げるせつない物語は、「婚活」が流行語となる現代の独身男女に勇気と希望を与えるだろう。
監督:小沼雄一
脚本:石垣直哉、足立紳 脚色:前田司郎(五反田団)
原作:小谷野敦「童貞放浪記」(幻冬舎文庫)
出演:山本浩司、神楽坂恵、堀部圭亮、古舘寛治、松井周、内田慈、志賀廣太郎、綾田俊樹、木野花
2009年/日本/98分/R-15
配給:アルゴ・ピクチャーズ
※詳細は公式ブログにて
『バーダー・マインホフ 理想の果てに』
2009年7月25日(土)より、シネマライズほか全国順次ロードショー
70年代ドイツ。2人の若者、アンドレアス・バーダーとウルリケ・マインホフに結成されたドイツ赤軍。2人が思い描いた理想に反し、グループは、銀行強盗、爆破、誘拐、要人暗殺、ハイジャック、とありとあらゆる犯罪に手を染めていく―。同じ時代、日本中を騒然とさせた「連合赤軍」メンバーたちと同様、理想に燃えたドイツの若者たちは、何故テロリズムに走らざるを得なかったのか―?ナチズム同様ドイツではタブーとされていた、ドイツ赤軍10年間の闘争史を熱く、そして迫真のリアリズムで描破した衝撃の問題作。
監督:ウリ・エデル
原作:シュテファン・アウスト著『The Baader Meinhof Complex』
出演:マルティナ・ゲデック、モーリッツ・ブライプトロイ、ヨハンナ・ヴォカレク、ブルーノ・ガンツ、他
2008年/ドイツ・フランス・チェコ合作/150分/R-15
配給:ムービーアイ
※詳細は公式サイトにて
■松本章(まつもと・あきら)PROFILE
1973年生まれ、伊勢男子、現在西成在住。熊切和嘉監督全作品、山下敦弘初期作品の映画音楽をプロデュース。最近は、熊切和嘉監督『ノン子36歳(家事手伝い)』(全国上映中)、内藤隆嗣監督『不灯港』(ユーロスペース公開中)、山﨑裕監督『トルソ』の音楽を手掛けた。特技は、直感。なりたいのは、音楽の、あつかいにくい新人?でした。
マイスペース
ブログ・新今昔日記第二巻