(C)2007 Educational Broadcasting Corporation and Clean Socks
KTタンストールがその大ヒット曲「サドゥンリー・アイ・シー」で賛辞を送ったことでも知られるデビュー・アルバム『ホーセズ』をはじめとして、パンクロッカーのアイコンとして君臨し続けてきたパティ・スミス。アクチュアルなアーティストとしての姿は知られるところだが、彼女のプライベートや内面にここまで肉薄した作品はなかったのではないか。そう思わずにはいられないのが、今回公開されるドキュメンタリー『パティ・スミス:ドリーム・オブ・ライフ』だ。
カリスマティックなアーティストとしての面よりも、ひとりの女性としてのパティ・スミスに惹かれたという監督スティーヴン・セブリングは、実に11年間にも及び彼女に対しカメラを回し続けることにより、性別さえも超越してしまったようなたくましさ、そして両親や夫と子供をこよなく愛する家庭人としての姿ををスクリーンに焼き付ける。
普通の生活の中にこそ闘争があり、創造がある。それはまさにパティ・スミスの音楽表現そのもののようだ。さらにバックステージを含めたジャパンツアーのシーケンスなど、日本のファンにとっては忘れがたいシーンも多数登場。長年の彼女のファンにとってはもちろん、この作品を契機にパティ・スミスの音楽に触れてみたいという新しいリスナーにとってもまたとない贈り物となっている。
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『パティ・スミス:ドリーム・オブ・ライフ』
2009年8月29日(土) シアターN渋谷、シネマート新宿ほか全国順次公開
監督:スティーヴン・セブリング
出演:パティ・スミス、ジェイ・ディー・ドハーティ、フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、フィリップ・グラス、マイケル・スタイプ(R.E.M)、他
2008年/アメリカ/109分
配給:トランスフォーマー
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