(上)《シラ―谷の者、野の者》(部分) 墨、胡粉、金箔、雲肌麻紙 182.0x1632.0cm 2009 撮影:宮島径
(C)KONOIKE Tomoko, Courtesy: Mizuma Art Gallery
(下)《第2章 巨人》 アクリル絵具, 墨, 雲肌麻紙, 木パネル 220.0 x 630.0 x 5.0 cm 2005 撮影: 木奥恵三
(C)KONOIKE Tomoko, Courtesy: Mizuma Art Gallery
国内外から高い注目を集めるアーティスト、鴻池朋子の初の包括的な個展『鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人』が、7月18日より東京オペラシティアートギャラリーで開催される。
脚が6本の狼、赤いスニーカーを履いた子どもの脚、白い毛に覆われた顔のない「みみお」、自らの意志で空間を自在に飛翔するナイフなど、鴻池朋子の作品には幻想的で謎めいたユニークな生きものたちが登場する。それらの生きものたちと共に巨大なスケールで描かれる作品は、鴻池の神話性に満ちた世界を築き上げてきた。
《インタートラベラー》 FRP, 綿、皮革 60.0 x 30.0 x 20.0 cm 2009 (c) KONOIKE Tomoko Courtesy: Mizuma Art Gallery
東京都内の美術館では初となる今回の個展で、鴻池は新作と代表作を東京オペラシティアートギャラリーにほぼ全て持ち込み、会場の空間を活かした壮大なひとつのインスタレーションを展開する。
ギャラリーの中に一歩足を踏み入れると、そこは既に地球の中。人間の心を地球というひとつの惑星としてとらえ、その深い闇の中へ旅をする物語の始まり。観客は想像力の旅人(トラベラー)となって作品を鑑賞しながら、引力の出発点であり地球の中心である心理的な深度6400Kmを目指す。
《バージニア―束縛と解放の飛行》 ミクストメディア 280.0x370.0x200.0cm 2007 撮影:中道淳(Nacása&Partners) (c) KONOIKE Tomoko Courtesy: Mizuma Art Gallery
本展では4章立ての巨大な絵画「物語シリーズ」や人間と野生との関わりを神話的なアプローチで描いた新作の襖絵など、鴻池の代表作をほぼ全て展示し、会場が一つの地球の内部として構成される。そして地球の中心では、創造と破壊の産声をあげながら回転する「赤ん坊」のインスタレーションが待ち受けている。
《mimio-Odyssey》 DVD 11’30” 2005 (c) KONOIKE Tomoko Courtesy: Mizuma Art Gallery
現代を取りまく閉塞感に対するリアクションとして、鴻池はこうした想像力を駆使した「遊び」によって新たな神話を投げかける。鴻池にとって「遊び」とは魂を呼びかえす技。それは身体をしばる秩序からの解放であり、人間の肉体の奥底に眠っていた感覚を呼び覚ます術(アート)である。そしてこの旅の主人公は、豊かな想像力を持った「インタートラベラー」という観客ひとりひとりなのである。
「想像力という人間の根源的な力で地球の中心まで旅をする」という壮大な神話を、この機会に体感してみよう!
本展のチケットをwebDICEユーザー対象に抽選で5組10名様にプレゼントします。応募方法は下記をご覧ください。
■鴻池朋子(こうのいけ・ともこ)PROFILE
1960年秋田県生まれ。85年東京芸術大学日本画専攻卒業後、玩具、雑貨の企画デザインに長年携わり、現在の制作活動の重要な核を形成する。97年より作品を発表。出品作品すべてを巻き込む展示力で、壮大なスケールの世界観を表現し高い評価を得ている。また、2005年より4章からなる巨大絵画の物語シリーズを東京都現代美術館、森美術館(東京)、大原美術館(倉敷)等で発表し、時間という命題を「物語」という仕掛けとして展覧会に取り込み話題となる。 06年『The Scarecrow』アヴァロフ美術館(ギリシャ)、『Rapt!』CCP(オーストラリア)、08年『広州トリエンナーレ』広東美術館(中国)他、海外展も多数参加。白く顔のない『みみお』などの独自の生きものが登場するアニメーションや絵本の制作、澁澤龍彦『狐媚記』(平凡社)の挿絵、『Aランチ』、『六感の森』展などの展覧会企画など活動は多岐にわたる。国内外美術館等のコレクション多数。
『鴻池朋子 展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人』
2009年7月18日(土)~9月27日(日)
会場:東京オペラシティアートギャラリー(3F ギャラリー1・2)
(東京都新宿区西新宿3-20-2)[地図を表示]
開館時間:11:00~19:00(金・土は20:00まで/いずれも最終入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、8月2日(日)*全館休館日
入場料:一般1,000円/大学・高校生800円/中学・小学生600円
※詳細はコチラよりご覧ください。
5組10名様に招待券プレゼント
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