竹馬靖具監督
監督・主演第一作品目にしてレインダンス映画祭など各映画祭で観客から絶大なる支持を受けた竹馬靖具。ひきこもりの青年がとある事件をきっかけに再生の入り口にたつ瞬間までを瑞々しい感性とリアリティーで追求した映画『今、僕は』が、2月14日(土)よりアップリンクXでついに公開となる。
「僕、元々役者だったんです。ダルデンヌ兄弟の『ある子供』という映画を観て、自分もこんな映画に出たいと思いました。でも日本には無い。じゃあ作ってしまえと思い、この映画を創りました。元々自分は日本にしかない社会問題を映画にしようと考えていました。そして一番身近だったのが、ひきこもりやニートの問題だったのです」と、竹馬が言うように作品はまるで現実がすぐそこで起こっているように人々の心を揺さぶる。
写真:『今、僕は』より
「たまたま今回はひきこもりの青年が主人公ですが、決してその状況を説明し更生させる映画ではありません。あるひとりの人間の明と闇、そして変化の可能性を描きました。それは誰しもが感じている普遍的な問題です。変化する力は人間が持っている、人間にしかない美しい部分だと信じているからです。新しいものに触れることになると、確信しています」
公開に先立ち、2月1日(日)には先行上映会を開催する。本作の上映のほか、若き僧絽が9.11を契機に自らを問いただす旅に密着した作品『Fragment』(06年/佐々木誠監督)も特別併映する。ゲストには竹馬監督と佐々木監督が登場するので、この機会をお見逃しなく。
『今、僕は』
2009年2月14日(土)より渋谷アップリンクXにてロードショー
母親とふたりで暮らす20歳のニート、悟。テレビゲームと漫画雑誌、ジャンクフードと寝ること以外、すべてを拒否している。ある朝、悟の前に母親の友人である藤澤が現れ、半ば強引に彼を仕事場へ連れて行く。美しい自然の中に立つワイナリー。だがそこでは悟の社会的能力の欠落が痛々しいほど明白になる。悟を救おうとする藤澤の必死の努力や、仕事を続けていくことの現実、予期せぬ悲劇が、徐々に悟を狂気へと押しやっていく。
監督・主演・編集:竹馬靖具
出演:藤沢よしはる、弁
2007年/日本/87分
初日2月14日(土)、竹馬監督・キャスト初日舞台挨拶あり
トークイベント、ミニライブ、連日開催予定!
★上映時間・詳細はコチラから
『今、僕は』公開前プレイベント
特別併映:『Fragment』
2009年2月1日(日) 18:30開演
ゲスト:竹馬靖具監督、佐々木誠監督
会場:アップリンク・ファクトリー[地図を表示]
(東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1F)
料金:一律1,800円