ポール・セザンヌ『青い衣装のセザンヌ夫人』(1888-90年) ヒューストン美術館 The Museum of Fine Arts, Houston; The Robert Lee Blaffer Memorial Collection, gift of Sarah Campbell Blaffer
セザンヌとその芸術に影響を受けたヨーロッパと日本の画家たちの作品を紹介する展覧会『セザンヌ主義 ―父と呼ばれる画家への礼讃 ピカソ・ゴーギャン・マティス・モディリアーニ』が、11月15日(土)より横浜美術館にて開催される。
ピカソは、セザンヌを「彼は、われわれみんなの父のような存在だった」と言い、マティスは画廊で見かけたセザンヌの作品にたちまち魅了され、生活を切り詰めてまで彼の作品を購入して手許に置き、それはやがて彼が新しい時代を切り拓く絵画制作の大きなヒントとなった。
写真:ポール・セザンヌ『ガルダンヌ』(1885-86年) メトロポリタン美術館 The Metropolitan Museum of Art, Gift of Dr. and Mrs. Franz H. Hirschland, 1957 (57.181) © The Metropolitan Museum of Art
セザンヌの絵画はこうして20世紀初頭の革命的絵画運動―世紀末に活動したベルナール、ドニらの「象徴主義・ナビ派」、1905年に登場したマティス、ヴラマンクらの「フォーヴィスム」、1907年に登場したピカソ、ブラックらの「キュビスム」、そしてモディリアーニら「エコール・ド・パリ」の画家達などに多大な影響を与えると共に、あらゆる会が芸術が新たな展開を模索するときに、いつも省みられることになる、まさに「絵画の教科書」としての役割りを果たすようになった。そして、彼らの絵画を評するときには、しばしば「セザンヌ主義」という言葉が使われた。
印象主義とともに出発しながらも、それを超え、伝統的な絵画の造形原理に基づきつつ独自の新しい表現を創造した画家ポール・セザンヌ。彼の絵画は、今なお世界中から大きな関心と評価を受け続けている。
写真:アメデオ・モディリアーニ『少女の肖像(ユゲット)』(1918年)アサヒビール株式会社
本展は、セザンヌの名作約40点と、その影響を受けたと考えられる20世紀の巨匠の作品約100点を国内外から集め、それらを並置、比較して展観するという大胆な試みを行うものである。「近代絵画の父」と呼ばれるセザンヌの名品と、彼を起点として日仏に華開いた20世紀絵画。偉大なる表現者が次なる表現者を生むという、芸術の真髄に迫るこの貴重な機会を、どうぞお見逃しなく。
写真:安井曾太郎『婦人像』(1930年) 京都国立近代美術館
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『セザンヌ主義 ―父と呼ばれる画家への礼讃 ピカソ・ゴーギャン・マティス・モディリアーニ』
会期:2008年11月15日(土)~2009年1月25日(日)会場:横浜美術館[地図を表示]
(横浜市西区みなとみらい3-4-1)
開館時間:10:00~18:00(金曜、土曜、祝祭日の前日、11月23日、12月24~31日は20時まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
休館日:毎週木曜日(12月25日は開館)、2009年1月1日
入場料:一般1,400円、大学・高校生1,100円、中学生800円、小学生以下無料
プレゼント情報
【応募方法】
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■応募締切り:2008年11月5日(水)
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