2008-05-31

カネコアツシの「SOIL」がいよいよヤバイ。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

ブログ「だめ日記」から
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カネコアツシの「SOIL」が、第7巻目にして、いよいよもの凄いことになっている。

あるフツーな一家の失踪事件を捜査するため、“ブスの小野田”巡査と、メタボなおっさん横井巡査部長は、「そいるニュータウン」に足を踏み入れる。花咲き乱れる美しい街並み、笑顔あふれる住民たち…しかし、もぬけの殻となった住宅2階で2人が見たものとは、塩の粒でできた巨大な柱だった!

ストーリーはぐんぐん加速する。一家の失踪には、実はニュータウン全戸を巻き込む秘密がからんでいた――という、デスパレをはるかに超える衝撃ミステリー。その昔「蘇流(そいる)」の地で起きた村人惨殺事件には、生き残りがいて――という、「津山三十人殺し」×「童夢」とも言うべき凄絶なモノガタリ。さらにその昔、縄文時代に宇宙から隕石が飛来して――という超常譚。卑小な輩の出来心が死人の数を増やし、子どもたちは異界への扉を開こうと跋扈する!

異常な花が咲き始め、異常な渦が空間に穴を開け始めた頃、全身巻き込まれた“ブスの小野田”とメタボ(&セクハラ)横井の身に、狂気ギリギリの事態が襲い掛かろうとしていた――!

「SOIL」には、異質な行為が異界への扉を開ける、というシーンがあって、それを行う子どもたちが異形の面を着けているので、決定的に「祭り」が思い起こされる。ところが末端の子どもたちは、自分の行為の意味を全然分かっていなくて、それが内ゲバ的なことに発展していったりして、どうにも怖い。

あと、実は横井のおっさんはこういう異常なヤマって初めてじゃなくてね、という同僚の回想も怖い。早く続きを…。

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mari

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mari

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