2014-07-10

現代短編アニメーションの見取り図 2014 このエントリーを含むはてなブックマーク 

こんにちは、オフィスHの伊藤です。

パリ郊外で「ジャパン・エキスポ」(7月2日~6日)が開催されたそうです。
15回目になる、コスプレ大会。
「コスプレだけじゃない。クールジャパンを誇示するイベント」と反論をくらいそう・・・しかし、地元のニュース(ネット版)は「コスプレ天国」を伝えるばかり。フランスの記者には、コスプレ=おとなになりたくない人たちの自己表現として、おもしろいみたい。
あちらで、マンガコスプレで大金が動くことは稀。所変われば・・・
同じ頃、「日本」がFrance2の全国ニュースで流れたのです。動画再生300万回を超えた「野々村竜太郎兵庫県議の号泣会見」。言い訳にもならない迷言にはフランス語の字幕まで。
世界で「日本」を顕示するには、コスプレ大会やふなっしーより、お子ちゃま政治家!
あの政治家、誤魔化した税金以上に「日本」宣伝の効果あり!?これぞクールジャパン、トホホ。

(1)山村浩二さんの公開講座「現代短編アニメーションの見取り図 2014」
7月11日、27日、8月8日 ― スザンヌ・バカンさん、コ・ホードマンさん来日
(2)日本科学未来館企画展「トイレ? 行っトイレ!~ボクらのうんちと地球のみらい」開催中
(3)SIGGRAPH 2014、ハンガリー学生CG短編『Paper World』が審査員賞
(4)SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014にアニメーション部門、7月19日~27日
(5)講演会「電車の中の居眠り― 車内空間とジェンダーを考察する ―」、7月17日
(6)カナダ大使館、ドキュメンタリー映画上映シリーズ「カナディアン・ストーリーズ」スタート
(7)東京・板橋で「2014 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」開催中

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(1)山村浩二さんの公開講座「現代短編アニメーションの見取り図 2014」、2014、7月11日、27日、8月8日 ― スザンヌ・バカンさん、コ・ホードマンさん来日

2009年から東京藝術大学大学院映像研究科の山村浩二さんが企画する公開講座「コンテンポラリーアニメーション入門~現代短編アニメーションの見取り図~」が、今年もゲストを招いて、3回開催されます。
講演と作品上映、山村さんの解説と魅力的な内容です。
現在イギリスで国際映画祭や美術館・放送等のキューレター、コンサルタントとしても活動しつつ、アニメーション美学を教授しているスザンヌ・バカンさん、岡本忠成が設立しアニメーションの可能性を広げる様々な傑作を生み出してきた「エコー」の当時の制作スタッフ、そして立体アニメーションを中心に実験的なアニメーションや子ども向けの良質な作品を多数生み出し続けているコ・ホードマンさんがステージに立ちます。

■7月11日(金) 「クエイ兄弟、失敗の迷宮」 講師:スザンヌ・バカン/全作品35ミリフィルム上映
■7月27日(日) 「岡本忠成の仕事」 講師:山村浩二、パネリスト:保坂純子(人形制作)、田村実(撮影)、篠原義浩(制作)/全作品35ミリフィルム上映
■8月8日(金) 「技法、子ども、メッセージ」 講師:コ・ホードマン

■会場:東京藝術大学 横浜校地 馬車道校舎
■入場無料、事前申込不要(先着順90名)
※満席の場合には会場に入れないことがありますが、1階ロビーで映像中継(予定)。
※インターネット上でのストリーミング中継はなし。

詳しくは公式サイト>> http://animation.geidai.ac.jp/ca/

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(2)日本科学未来館企画展「トイレ? 行っトイレ!~ボクらのうんちと地球のみらい」開催中

世界へ羽ばたこうとしている、日本人ディレクターが制作に携わった企画展が開催中です。
「トイレ? 行っトイレ!~ボクらのうんちと地球のみらい ~ ボクらのうんちと地球のみらい」

でっかいトイレのすべり台
今朝したうんちは、今どこへ?
いいうんち!わるいうんち!どうちがう?
・・・なかなか魅力的な構成。
夏休みに、こどもと一緒にうんち探検するのもいいかも。
うんち好きのお友だちにも教えてあげて。

■開催期間:7月2日~10月5日(日)
■会場:日本未来科学館(東京・お台場)

詳しくは公式サイト>> http://www.miraikan.jst.go.jp/sp/toilet/

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(3)SIGGRAPH 2014、ハンガリー学生CG短編『Paper World』が審査員賞

15年くらい行ってないのですが、今年もSIGGRAPHは健在の様子。
ハンガリーのMOMEの学生が審査員賞を受賞したというのでお知らせします。
MOME(http://www.mome.hu/en)はハンガリー、ブタペストにある国立美術&デザイン大学です。近年、その学生作品が注目されています。
ハンガリーとCG?と思われるかも知れませんが、ハンガリーの人は英語もでき、CG技術、アートセンスも良く、西ヨーロッパのプロデューサーも注目しているようです。
受賞作『Paper World』、なかかなのもの。
MOME Anim>> http://anim.mome.hu/en
Paper World SIGGRAPH 2014トレーラー>> http://vimeo.com/99688586

SIGGRAPHは、世界最大規模のコンピュータグラフィックスの学会研究会、技術・商品展示会、そして作品顕彰会です。
今年はバンクバーで開催。安全そうだから、行きたいな・・・。
SIGGRAPH 2014 >> http://s2014.siggraph.org/

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(4)SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014にアニメーション部門、7月19日~27日

埼玉県川口市のSKIPシティで開催されてきた「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」にアニメーション部門が新設されたそうです。
上映プログラム>> http://www.skipcity-dcf.jp/films.html

詳しくは公式サイト>> http://www.skipcity-dcf.jp/index.html

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(5)講演会「電車の中の居眠り― 車内空間とジェンダーを考察する ―」、7月17日

慶応義塾経済学会とオーストリア大使館が共同開催する、おもしろそうな講演会です。
ケンブリッジ大学で教鞭をとるオーストリアの日本学者ブリギッテ・シテーガさんの「電車の中の居眠り― 車内空間とジェンダーを考察する ―」(日本語による講演)。

通勤・通学電車の中での居眠りが多いのは、「日本は安全だから」ですか?
座席に座った女性が、脚を広げてウトウトするのは、なぜ格好悪いのでしょう?
車内の状況をとおし、その社会的空間および男女関係などを論じます
冒頭の「日本」現象と比べても、興味深い。

■開催日:7月17日(木)
■会場:慶応義塾大学三田キャンパス、南校舎3階、435号教室

詳しくは公式サイト>> http://cms.bmeia.at/fileadmin/user_upload/bmeia/media/Vertretungsbehoerden/Tokio/PDF/vortrag_steger.pdf

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(6)カナダ大使館、ドキュメンタリー映画上映シリーズ「カナディアン・ストーリーズ」スタート

今年は、日本とカナダの外交関係樹立85周年。そして、カナダ国立映画制作庁(NFB)創立75周年。
カナダ大使館から記念行事のお知らせです。
(今回の申込期日は過ぎていますが、お知らせします)

カナダ国立映画制作庁(NFB)と数多くの受賞歴を誇るカナダの映画制作者たちは、ドキュメンタリーの世界で輝かしい実績を築いてきました。2014年はカナダと日本の外交関係樹立85周年、そしてNFB創立75周年という節目の年です。カナダ大使館ではこれを記念して、バンフ・マウンテン・フィルム・フェスティバルの協力を得て、月に一度のドキュメンタリー映画上映シリーズ「カナディアン・ストーリーズ」をスタートさせました。

■上映作品:『Finding Farley』(英語、日本語字幕付、62分49秒)
制作:カナダ国立映画製作庁(2009年)/監督:リーン・アリソン
映画制作者のカルステン・ホイヤーとリーン・アリソンそして彼らの2歳の息子と不屈の犬がカナダ人作家ファーリー・モワットの著書に沿って、その足跡をたどる旅に出発します。5000kmに及ぶ距離をトレッキング、セーリング、そしてパドリングなどで移動した彼らの旅路がこの作品に収められています。彼らがこの旅を通じて体験し、感じたこととは...。

■開催日時:7月16日(水)18:30~
■場所:カナダ大使館 オスカー・ピーターソン シアター(地下2階)
■参加費:無料。但し事前登録が必要。今回の申込期日(7月8日)は過ぎています。
■申込方法と開催内容>> http://www.canadainternational.gc.ca/japan-japon/events-evenements/film20140716.aspx?lang=jpn

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(7)東京・板橋で「2014 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」開催中

東京・板橋区立美術館で、世界でも最大級の規模を誇る絵本原画コンクール「ボローニャ国際絵本原画展」のその全入選作品展示が開催中です。
加えて特別展示として、2001年にボローニャ展に初入選した「三浦太郎」展、ミラノを拠点にヨーロッパで絵本作家として活躍する「刀根里衣」展が開催されています。

■会期:7月5日(土)~8月17日(日)、月曜休館(7/21は祝日のため開館し、7/22休館)
■開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
■観覧料:一般650円、高校・大学生450円、小・中学生200円
■主催:板橋区立美術館、日本国際児童図書評議会(JBBY) 

ボローニャ国際絵本原画展(http://www.bolognachildrensbookfair.com/home/878.html)は、世界でも最大級の規模を誇る絵本原画コンクールとして知られ、1967年より毎年開催されています。48回目となった2014年は、3000を越える応募があり、日本からの15作家を含む23か国75作家が入選となりました。板橋区立美術館では、今年もその全入選作品を展示します。さらに、ボローニャ展をきっかけに世界に羽ばたいた2人のイラストレーター三浦太郎と刀根里衣を、特別展示として紹介します。会期中には、絵本に関するさまざまなイベントも予定しています。

詳しくは公式サイト>> http://www.itabashiartmuseum.jp/exhibition/ex140705.html

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HNewsのバックナンバー掲載
http://blogs.yahoo.co.jp/hiromi_ito2002jp

フランスのFolimageスタジオの短編アニメーション(字幕or吹き替え版)を貸し出します
http://www.wat-animation.net/wat_Folimage.html
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伊藤裕美

ゲストブロガー

伊藤裕美

“インディペンデント映画(アニメーション)を広める活動をしています。”


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