演劇の世界丸ごとを楽しむ入り口として、さまざまな演劇体験をさせてもらった、演劇集団キャラメルボックスの最新作「鍵泥棒のメソッド」見てきましたよ。
まだ映画版を再見していないので、なんとも言えませんが、
映画版よりは個人的に好きです。
てか、よく舞台化したなぁー、
そもそもその印象のほうが大きいかも。
そのなか、演劇集団キャラメルボックスにおける映画の舞台化は、東野圭吾原作「容疑者Xの献身」以来、ひさひざに見ました。
舞台版も一度しか見てないので、なんともいえないけど。
まぁ、映画版「容疑者Xの献身」より数倍はリアルで身震いしました。
それは“生”のステージのせいではなく、原作のうまい切り取り方(逆にいえば、舞台でやるので切り取らざるをえなかったという言うべきでしょうか)が、演劇集団キャラメルボックスらしい視点もありつつ構築されていたからだと思います。
おー、そーくるかって連続(もちろん映画を見ているためですね)。
そもそも演劇集団キャラメルボックスらしからぬ物語をなぜにやったのか…は、ちゃんとDVDを見て、映画を見てメイキングを見て、感じようと思いつつ、ときは流れて…。
で、先日、映画版「容疑者Xの献身」の韓国版「容疑者X 天才数学者のアリバイ」を見てぶったまげました。
「鍵泥棒のメソッド」を舞台化するって聞いて見たんですが、このアレンジが演劇集団キャラメルボックスに匹敵する“切り取り方”で、東野圭吾氏も絶賛したそうなんですが、期待しなければスゲーいいんです。
そこで、思い出すのが、まだDVDを買っていない演劇集団キャラメルボックス「容疑者Xの献身」。舞台展開も含めて、セリフもすごい切れていた印象がまた蘇りに…。
まぁ、演劇集団キャラメルボックス版「鍵泥棒のメソッド」には大期待。
なにしろ内田けんじ監督作のなかでは、個人的に「運命じゃない人」「アフタースクール」に次ぐ評価の「鍵泥棒のメソッド」だ。
でも、ちゃんと2012年のベスト10作品シナリオには選ばれているわけで(このうち読んだのは「桐島、部活やめるってよ」と「ふがいない僕は空を見た」は、映画を見る前にシナリオを読んだ)、間違いなくシナリオはいいはずなんだけど。
とある、ひとつの「××」で映画は入りきれなかった。
それは、演劇集団キャラメルボックス版「鍵泥棒のメソッド」も同じ。
その理由は、あだち充の漫画の某セリフに負けているからなんだけど…。
でも、終演後あれこれ立ち話でいろいろと聞こえるヒソヒソ話は大好評。
いや、個人的にも映画よりあれがより際立っていて、いいと思ったんですよ。
あれとは、恋愛です。
ここは、さすがに演劇集団キャラメルボックスなんですわ。
知人の「鍵泥棒のメソッド」はコメディではなく、恋愛モノだーと泣いた人などは、もし演劇集団キャラメルボックス版を見ていれば、一生の宝物になったに違いない。
で、その「恋愛」のところは、6月22日(日)開催の、HYOGO映画教室「神戸元町シネマスタート」にて、お話したいと思います。
はい、宣伝です。
というわけで、予定外でしたが、映画「鍵泥棒のメソッド」については、お話したいところです。
もし、演劇集団キャラメルボックス版も見ている人がいれば、これ幸い。
いやぁー、スゲーいま語りたいです。
もし当日リクエストがあれば、演劇集団キャラメルボックスの90年代に作り上げたスゲー話もしたいと思います。