「事実は小説よりも奇なり」である。
個人の心の中まで考えるとどこまで真実にせまっているかは毎度のことでわからないが。
原作は1985年に出版された「SAVAGE GRACE」。訳せば「野蛮な優美さ」。
個人的にジュリアン・ムーアが美しい人とは思えないので、
「美しすぎる母」っていう邦題ってちょっと無理があるな~
でも貧しさから抜け出すために(多分愛もないのに)大富豪と結婚するバーバラ役は適役でしょう。
結婚によって上流社会の仲間入りしたのに、さらに上流を目指す。
だがどうしても育ち(野蛮さ)が出てしまう。
そんなバーバラは夫に愛想をつかされ、自然と1人息子に過剰な、ゆがんだ愛情をそそぐ。
最後に息子に殺されるのは「彼女がそう仕向けたのか?」
ここを考えろということらしい。
しかし結局のところ、変形した母の愛を描きたかったということかな。
あれも! これも! 母の愛
私には理解できないが。
いや理解できなくてよいのだ!
「死ぬまで女」っていうのは理想かもしれないけど、おぞましいね。