2012-12-04

【映画『鈴木先生』クロスレビュー】鈴木先生の魅力とは? このエントリーを含むはてなブックマーク 

 映画「鈴木先生」の完成披露試写会に当選し、ドラマも興味深く拝見していたので、大きな期待を持って見に行きました。面白かったです! 画面に釘付けになってみていました。
 映画版でも鈴木先生の妄想癖は相変わらずで、夫となっても生徒の小川蘇美に良からぬ妄想をするシーンは思わず笑ってしまいます。もちろん夫婦間の仲睦まじいシーンもあります。そして、リタイアするであろうと思われていた足子先生がさらにパワーアップして学校に復活し、鈴木先生と相対するシーンは緊迫したムードが漂います。
 映画版では、ドラマをさらにパワーアップした形でストーリーが展開されていきます。<鈴木式教育メソッド>を駆使して、理想のクラスを作り上げようと奮闘する鈴木先生ですが、この映画でも鈴木先生は、普通の先生だったらスルーしてしまう小さなことを真摯に考え、誠実に問題を提起していきます。そして生徒に答えを言うのではなく、考えさせ、一人一人成長していくように導いていきます。
 この映画では、「真面目な人ほど実は問題抱えている」と言う鈴木先生の考えがキーワードとなり、「生徒会役員選挙」と「公園の喫煙所撤退」という出来事の中で、ある問題が発生し、それに対して先生と生徒がどう対処していくかが大きなテーマとなっています。
 鈴木先生が面白いのは、鈴木先生が生徒を信じ、生徒に考えさせ、生徒同士を議論させ、生徒と議論し、生徒の成長を導いていくことをしっかりと描いていることが、理由であるのではと思いました。ドラマを見ていなくてもこのドラマが楽しめると思います。逆にドラマを見ていなくてもこの映画を見るとドラマが見たくなるかも知れません。もうひとつ、この映画は学生から大人まで楽しめる内容になっていると思います。

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