アメリカでは4週連続1位になっていて原作も人気があるという。しかし、観終わって感じたのは物足りなさだった。
ゲーム開催までに訓練を受ける過程で、元優勝者のアドバイザーやスタッフのスタイリストらとの連帯感の芽生えや、同地区のプレイヤーであるピータから打ち明けられた想いへの戸惑いなどが描かれる。また、ゲームが開始してからもピータとの関係や最年少プレイヤーであるルーとの交流といったドラマが中心になっている。
24人のプレイヤーの中にはハンガー・ゲームを勝ち抜くために幼いころから特殊訓練を受けたプロフェッショナルの集団がいたりとキャラクターが揃っている。にもかかわらず、原作自体がそうなのかもしれないが、彼らをからめたアクションシーンやバトルシーンがあまり多くない。しかも、どれもいまひとつ迫力に欠けているように思えた。
単なるアクション映画・バイオレンス映画にならないようにとドラマを得意とする監督を選んだとのことらしいが、ドラマとアクションのバランスがあまり良くなく残念ながら成功しているとは思えなかった。主人公のカットニスを演じるジェニファー・ローレンスは良い動きをしていただけにできれば彼女のアクションをもう少し楽しめたら…と思った。
三部作のシリース化が決定していて来年には2が日本公開されるということなので期待したい。