2012-06-14

『オロ』クロスレビュー:はじめてのチベット体験、かわいい少年 このエントリーを含むはてなブックマーク 

チベットというと、馬に乗って気楽にその日暮らし(か、その週暮らし)をするような民族の地域というイメージがあった。なにしろ、なにもチベットについて知らなかったのだ。

よって、『オロ』がはじめてのチベット体験。

少年、かわいいじゃん。はにかんじゃって。とか、おもいながら、すすんでいった。小さい男の子の、子供っぽい汗のにおいがするような、少年。
ほんとうにかわいい。純朴さを造形したら、こんなかんじ。

そんな見た目にも漏れだしている純朴さが、厳しい(と、言わざるをえないでしょう、これは。)環境におかれ、たくさんのおとなにも子供にも遭い、涙や笑顔の局面に遭い、自分の新しい感情にも遭い、新しいふるまいをする。少年と呼ばれる年齢だからこそ、彼にとっての新しい何かが、そこいらに、カメラを向けたそこに、ごろごろ映り込んでいる。日本の少年が出遭わないだろう状況も、彼の年齢で、彼にとっての新しいことに加わる。

むずかしいことなしに、ただ一人の少年の、ある一時期を切りとったものというのが、いい気がする。その少年がチベットにいただけのこと。チベットってどんなところ?と思い観に行ったのが、そんな感想で終わった。でも、純朴で人なつっこくて、立ち入りすぎない配慮のある(あの少年の年齢ではちょっと問題か?)国=チベット、になった。

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こすみすみこ

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