ヴィダル・サスーンは私にとってはとても大事な人物です。ヴィダル・サスーンによって自分の人生が変わったといっても過言ではないと思っています。
若いころにカットモデルでサスーンカットの教室に通っていたのがヴィダル・サスーンとの出会いで・・本人とは直接にはお会いしていないのですが。
自分に自信が持てるようになったのも、その美容室に通い始めてからですし
ずっと憧れの存在でした。
だから、この試写会も仕事を休んで出かけました。
美容師の人かファッション関係の人以外で本当のヴィダル・サスーンを知っている人たちはきっと少ないのかもしれませんが・・・名前だけはコマーシャルなどでご存知かと思います。
サスーンカットを学んだ美容師さん達はみんなかっこよくてスマートで憧れの存在でしたね。
映画でのヴィダル・サスーンからは改めていろいろなことを学ぶことができました。
新しいことを作り上げていく大変さや、常に前進し続ける姿勢、気を抜かないでいつも100%で物事に取り組んでいくストイックさなど・・・やっぱりかっこよかったです。
ヴィダル・サスーンがユダヤ人とは知りませんでしたが、これまでずっと疑問に思っていたイスラエルに対するユダヤ人の人たちの思いやアイデンティティーを持つことについても前よりは理解ができた気がしました。自分は日本に生まれて日本の文化の中で育ったので疑問ももたなかったのですが、国際結婚をした人たちが必ず、子供たちにはきちんとアイデンティティーを持ってほしいと思うから・・・と日本で暮らす機会を必ず与えるようになぜするのかも少しわかったように思いました。
試写会の日がヴィダル・サスーンの命日になってしまい、とても残念に思っています。もうしこし前を歩いていて欲しかった気がしました。
映画の中のヴィダル・サスーンはすごくかっこいいおじいちゃんで、マリー・クワントとの会話がすごく興味深く感じました。
若者たちが自分たちの道を見失っているこの頃、若い人たちにぜひ観てほしい映画です。
きっと、元気がもらえると思います。
最後に、ヴィダル・サスーンさんのご冥福をお祈りいたします。