2012-03-30

『核の傷:肥田舜太郎医師と内部被曝』クロスレビュー:ひょっとして日本人は皆内部被曝のゾンビかも? このエントリーを含むはてなブックマーク 

今更ながら、広島・長崎への原爆投下の執行関係者には憤りを感じました。従来抱いていた無差別大量虐殺兵器使用に対する単純な憤激に加えて、今回知ったのはアメリカのABCC(原爆障害調査委員会)など、被爆者の治療は放置して、被爆の人体への影響調査が主体であったという事実、そして日本人による被爆に対する学究的関与が占領国特権によりオフリミットとされ、被爆による人体への甚大な影響が過小評価するよう工作されていた実態等、まるで天使の顔をして悪行を重ねる地獄の魔王の行為を彷彿とさせる状況を本作品により知らされ愕然としました。広島・長崎の被爆犠牲者達を人体実験の憂き目に遭遇させた関係米国人は、正に「鬼畜」と云っても過言ではないと思います。そして、この被爆に対する過小評価が尾を引いて地震国日本での日本人自身での無神経な原発導入と相成り、今回の福島第一原発の惨事を招いていることをアピールする本作品は多くの日本人が是非観て欲しいと感じました。後半の御歳95才でまだ矍鑠としておられる広島で被爆体験の肥田舜太郎医師の講話録画集では、内部被爆と広島原発事故により日本中が内部被爆の可能性ありとの内容で、やはりそうだったのかと是認させられ、その被爆傷害を打ち負かす健康法の講話の中で、努力さえすれば誰でもが実現可能となることを何度も力説され心に滲みました。例え日本人全員が内部被爆というゾンビと化そうとも、肥田舜太郎医師を見習って末永ろうべしと思いました。

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新宿の松爺い

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“限りなき前進”