こんにちは、オフィスHの伊藤です。
愛用のメールソフトEudraがダウン。良くできたソフトだったから、Mac時代からWindowsでも使い続けました。しかしサポートは07年に終了。Webメールや無料ソフトには敵わなかった、“良い製品”というだけじゃ生き残れなかった。アドレス帳を救出できたのは、せめてもの救い。
八王子で開催中の「加藤久仁生展 静かに温かい、ひとかけらの物語。」に行ってきました(八王子夢美術館、3月25日まで)。
新作の『情景』(1話~5話)は、加藤さんがアニメーションを愉しんで創っているのが伝わる。
巡回展の間、1話1分のショートを創りため、加藤さんの出身地・鹿児島の長島美術館で7話完結になるそうです。『つみきのいえ』の音楽を担当した近藤研二さんが音楽を担当。映像を見る前に近藤さんは7つの楽曲を創り、その中から加藤さんがランダムに選んだ曲をアニメーションと組み合わせたとか。2パターンの楽曲の組合せで上映。音楽によって、アニメーションの雰囲気が違って見えるのが一興。
アヌシー・アニメーション・フェスティバルのノミネート作品が発表されました(長編部門発表は4月末予定)。
http://www.annecy.org/annecy-2012/festival/official-selection
日本人作家の作品も、一般と学生部門ともに今年は残っています。
わたしの好きなレジーナ・ペソアの新作『Kali the Little Vampire』も残りました。とても良い出来映えです。日本でもいずれ上映しますね。広島フェスティバルが先かな。
「Kali the Little Vimpire」トレーラー>> http://www.folimage.fr/kali-the-little-vampire,us,8,125.cfm
ところで、アヌシーMIFAの「Calls for Projects」は活用されていますか?
日本からも応募できます(今年の募集は終了)。レジーナの前作『ハッピーエンドの不幸なお話(Histoire tragique avec fin heureuse)』も、アヌシーのプロジェクト応募が始まりです。
http://www.annecy.org/annecy-2012/creative-focus/call-for-projects
アヌシー参加を計画中の方>>お役立ち情報あります(わたしの経験ですから、最新情報や情報の再確認は映画祭公式サイトでしてください)>> Hブログの左ボタン「アヌシーへの道」
(1)東京国際アニメフェア2012「クリエイターズワールド」
(2)まつもと子どもたちの映画祭Ⅲ、3月24日
(3)福島・塙町の創作民話から生まれたアニメーション『かっぱのすりばち』公開中、3月30日まで
(4)やたみほさんの「詩とお話の世界・・・ニットとクレヨン画展・・・」開催中、4月1日まで
(5)名古屋・大須に「シアターカフェ(Theater cafe)」オープン、4月1日
(6)「青い森のメディアアートワークショップ」東京展、3月23日~25日
(7)虫プロダクションで活躍したマルチプレーン撮影台、第三の活躍の場求む!
(8)CARTOON Movie(フランス・リヨン)とConnection(韓国)、大盛況
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(1)東京国際アニメフェア2012「クリエイターズワールド」
22日から東京国際アニメフェア2012(TAF)が東京ビックサイトで開催中。昨年は東日本大震災のため中止となり、2年ぶり。
TAFと袂を分かち、アニメ原作のマンガ出版社などが中心に開催するファンイベント「アニメ コンテンツ エキスポ2012」は3月31日と4月1日に幕張メッセで。
TAFでは、例年通り、クリエイターズワールドは来場者の目を引いていました。
昨年の中止をうけ、今年は11年と12年の新規参加組、そしてこれまでの出展者のアドバンスと27組が出展し、賑やか。
2012クリエイター>> http://www.tokyoanime.jp/ja/creators_world/creator2012/
2011クリエイター>> http://www.tokyoanime.jp/ja/creators_world/creator/
2012アドバンス>> http://www.tokyoanime.jp/ja/creators_world/a_creator2012/
さらに「アニメ・パイロット版作品 制作支援プロジェクト」の4企画>> http://www.tokyoanime.jp/ja/creators_world/new_project/
こちらはパイロットが完成し、本編の制作(資金調達)、そして海外を含めた展開を模索している段階。
クリエイターズワールドはパイロット制作の支援までのようですが、実はその先もたいへん。個人の力量も大事だけど、インディペンデント系が力を発揮できる基盤・制度を、みんなで作らないとならないですね。
p.s.TAFの初日は中国系が目立ちました(出展の1/4は中国系だとか)。
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(2)まつもと子どもたちの映画祭Ⅲ、3月24日
“大人もきっと好きになる子どもたちの世界映画祭”をテーマに、「まつもと子どもたちの映画祭Ⅲ」が24日(土)に開催されます。
これは、松本市の商店街映画祭「松本映画祭プロジェクト」の一貫。
親子で見てほしいアニメーションを内外から集めたそうです。
また、キッズダンスや音楽とのコラボレーションステージもあって、一日楽しめそうです。
詳しくは公式サイト>> http://smf-matsumoto.com/kids/
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(3)福島・塙町の創作民話から生まれたアニメーション『かっぱのすりばち』公開中、3月30日まで
『だるまちゃん』、『フイチンさん』、『キャラ丸くんとドク丸くん』のエクラアニマルが制作した新作アニメーションが、下北沢トリウッドで公開中です。
新作は、福島県塙町で生まれた民話のアニメーション化。かっぱと人間のふれあいを通じ、命のたいせつさを伝えます。
期間中、柳沢三千代さん(「かっぱのすりばち」と「フイチンさん」W主演)による「生」ナレーションつき上映を行っています。
詳しくはトリウッドのHP>> http://homepage1.nifty.com/tollywood/
「かっぱのすりばち」作品紹介>> http://homepage1.nifty.com/tollywood/2012/kappanosuribachi/kappanosuribachi.html
エクラアニマルは決して大きなスタジオではありませんが、自主企画の自主制作をコツコツと続けています。自社IP保有のアニメーション制作会社、見習うべき姿勢ですね。
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(4)やたみほさんの「詩とお話の世界・・・ニットとクレヨン画展・・・」開催中、4月1日まで
編みメーターのやたみほさんが、クレヨンアーティスト兼役者の日南田淳子さんとコラボする、ニットとクレヨン画展が開催中です。
■ 会場: コピス吉祥寺A館4F ニコハウス ソーラーギャラリー
■ 会期: 3月20日~4月1日(日) 10:00~21:00
朗読・紙芝居&ワークショップなどのライブイベントもあるそうです。
詳しくは公式サイト
やたみほ>> http://www.hh.iij4u.or.jp/~yatamiho/
日南田淳子>> http://www.choropi.net/
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(5)名古屋・大須に「シアターカフェ(Theater cafe)」オープン、4月1日
東海地方発で短編アニメーション上映「アニメーション・テープス」を続ける林緑子さんが、映画祭やミニシアター運営に携わってきた江尻真奈美さんと共同で、名古屋・大須にカフェ、映像上映・レンタルイベントスペースの「シアターカフェ(Theater cafe)」を4月1日にオープンします。
一般の映画館では上映されることの少ない、優れた短編映像作品・アニメーション作品を広く一般に公開できる常設スペース、そして講演やワークショップ、アーティスト・運営者による解説なども行えるオープンスペースになるそうです。
さらに、映像に限定せず、ギャラリー、音楽活動など多様な内容に対応し、様々なジャンルの人に来てもらうことで、利用者同士の相互交流を図り、地域の芸術文化を支え育てる場所を目指すとか。
がんばって!!
当面はカフェだけで運営しますが、プロジェクター+スクリーンを完備したシアタースペースも近々オープン予定とか。
Theater cafe公式サイト>> http://www.theatercafe.jp/
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(6)「青い森のメディアアートワークショップ」東京展、3月23日~25日
クリエイティブクラスターの岡田智博さんからのお知らせです。
クラフト、現代アート、そして食という、カルチャースタイルの提案を通じて、新たな魅力を発信し続けている、青森県を舞台に、これら魅力の地域資源とメディアアートが溶けあうことで、現在のアーツ&クラフトの可能性を求めた「青い森のメディアアートワークショップ」(文化庁メディア芸術人材育成支援事業)の成果展のクライマックスが、東京CETエリアのクリエイティブハブにて開催されます。
手仕事がぶつかりあって生まれた、今までの地域発とは異なる「何か」そして、そのことからこれからのメディアアート/デザイン、もしくは東北を担う、若き作家たちが生み出したものを、ご体験下さい。そして、北東北で生まれた、デジタル時代のアーツ&クラフトにおける、新たなアンサーをくみ取って頂ければ嬉しく思います。
○ 決断を迫る機能が搭載された高級茶器(「YES」「NO」の決断を促す装置を仕込んだ「ろくろ椀」/青森県の津軽塗、岩手県の浄法寺塗と、北東北から注目の漆芸との融合)
○ ロボットと津軽の工芸の融合(こけし同士が通信しあう、ファンシーな通信機を、ロボットアーティストの石渡昌太が、津軽のものづくりに触れて開発)
○ 雪国の思い出がかたちになった「オトアソビ」アプリ
○ りんごの音を聞く楽器(メディアアーティストに向けて東京大学大学院学際情報学府で研鑽を重ね
る牟田高太郎が、りんごの木の柔らかさ、ぬくもり感に着目して、木の触感が催す新たな電子楽器で創ったサウンドアート)
■ 会期: 3月23日(金)~25(日) 13:00~18:00
■ 会場: Creative Hub 131 東京・中央区日本橋大伝馬町
■ 入場無料
詳しくはfaceboo>> http://www.facebook.com/media/set/?set=a.181376205313490.39630.1000032333689
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(7)虫プロダクションで活躍したマルチプレーン撮影台、第三の活躍の場求む!
虫プロダクションでアニメーション制作に利用されたマルチプレーン撮影台の第三の活躍の場を探しています。
虫プロダクションでの現役を引退後、女子美術大学で第二の活躍の場を与えられた撮影台ですが、女子美学部の杉並キャンパス移転に伴い、設置場所がなくなります。
女子美では、学生作品で活躍していたそうです。コントローラは立派に現役です。
高さが3mほどあります。
ご希望の方、あるいは行き先に心当たりがある方、ご連絡ください(hito@officeh.net)。
女子美のご担当へおつなぎします。
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(8)CARTOON Movie(フランス・リヨン)とConnection(韓国)、大盛況
EUのアニメーションの今日の活況に貢献している、民間NPO・CARTOONがフランスのリヨンで長編アニメーション映画のフォーラム(ピッチ)「CARTOON MOVIE」を開催しました。
そして、韓国の釜山では3月19日~22日にEUと韓国のプロデューサーやアニメーション業界関係者がビジネス・マッチングするCARTOON CONNECTION in Koreaが開催され、盛況だったようです。今年は、パネルディスカッションにマレーシア、タイ、シンガポールからスピーカーが招かれ、EUと韓国だけでなく、アジア圏でのコネクションを広げ始めました。
CARTOON MOVIE>> http://www.cartoon-media.eu/MOVIE/index.php
レポートは改めて。
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HNewsのバックナンバー掲載
http://blogs.yahoo.co.jp/hiromi_ito2002jp
ワーナー・オンデマンド THE EDGE(http://wod.jp/feature/Edge.html)
見る機会が少ない、ショートアニメーションをPCやモバイルでペイパービュー。
第1弾 11本、第2弾 3本 好評配信中。
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