3.11から間もなく一年。その間、さまざまな論者がさまざまな形で脱原発・自然エルネギー推進を訴えてきました。そもそも大同団結した国民的ムーブメントの起きにくい日本ですが、原発事故からやや時間を置いたことで、やっと「アンチ」に終始しない、政策創造的な試みという第二ステージへ、一段昇ることができた気がします。
その中でも、メンバー的・ポリシー的に注目すべき「グリーンアクティブ」の旗揚げ。中沢新一氏、宮台真司氏、鈴木邦夫氏といった見覚えのあるメンバーが並びますが、まずは「足並みが揃った」ことに拍手です。
そして、「構想部」「メディア部」「経済部」「政治部」と、一面的ではなく多角的なアプローチを試みようという点で、単なる打ち上げ花火に終わらせない“永続可能なムーブメント”たらんとする意気込みは感じます。
私はシンプルに応援したいと思いますが、彼らの本気度によっては、国民からそれなりの支持を得て、21世紀の、3.11後の新たな市民運動体となる可能性もあります。
さらに期待したいのは、よりドラスティックに政治を動かす力。手練手管の政界では、こういった真っ当すぎる草の根運動は霧消していくことがしばしばです。
民主党でくさっている市民派議員を引っこ抜くとか、政策の是々非々によっては共産党や維新の会とも連帯する大胆さ・柔軟さを持った時、世間は「グリーンアクションっておもしれえ」と身を乗り出してくれるのではないかな、と夢想しています。