最初はパリの名所が映画の中でみられるかなぁ、などと思っていましたが、見所は名所ではなく、会話でした。
会話が辛らつで、でも笑わせてくれる台詞が飛び交います。それは主人公のマリオンとジャックの2人の会話だけでなく、マリオンの両親をはじめとして出てくる人達みんながそうなんです。特に英語を話せないお父さんとフランス語を話せないジャックとの会話は互いのカタコトで、漫才のような掛け合いです。
それに「ジム・モリソン」とジャックが言った後のお父さんのむすっとした顔の意味が後でお母さんから明かされたときは大笑いでした。この両親役がジュリーの実の両親ということで、彼女自身の生活を映しているのではないか、と錯覚してしまいそうなほど、普段の会話や行動が自然で面白いです。
出演者といえば、思わぬ役で大好きなダニエル・ブリュールが出演していることもうれしい驚きでした。
ジュリー・デルピーは前から大好きな女優でしたが、今回は監督・脚本、それに音楽も担当しているなんて、ジュリーのセンスに脱帽です。
キーワード:
次の日記≫