灯篭流しというと、広島の原爆ドームの前で行われるニュース映像を思い出すが、今年は、東京都調布市に流れる野川で行われた灯篭流しを見に行ってきた。
人生で初めて目にする灯篭流し。
調布市の「野川灯篭流し」は、今年で10回目。
東京に何年も住んでいるのに、全然知らなかった。
主催者のサイトには、こうある。
http://www.nogawa-tourou.com
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今年は物故者追悼、環境保全と世界平和祈願と言う例年の目的に加え、東日本大震災の犠牲者追悼のために、その思いを同じくするカトリックサレジオ調布教会、調布市神職会(神社)、立正佼成会調布教会にもご参加ご協力をいただいて開催することとなりました。
また当日会場で義援金募金活動を行うとともに、灯籠申込金の一部を義援金として、調布市社会福祉協議会を通じて被災地に寄付をさせていただきます。報道等でも伝えられてはおりますが、震災の傷跡は依然深く、物心両面の復興にはまだまだ多くの皆様の力が欠かせません。私達は宗教者として、ここ調布の地から出来る事はないかと考え行事を開催いたします。ぜひ多くの皆様の御心を、お寄せ下さいますれば幸いに存じます。
主催) 野川灯籠流し実行委員会
協賛) 調布市観光協会 / 調布市仏教会
協力) カトリック・サレジオ調布教会 / 調布市神職会 / 立正佼成会調布教会 / 調布市社会福祉協議会
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仏教や神道、キリスト教、異なる宗教者たちが会場入りする姿は、それだけで意味があった。
4箇所に設置された義援金の募金箱には、子どもから高齢者まで、様々な人が歩み寄り、祈りをささげていた。
自分に近い家族を亡くした人も、遠く離れた東北の地で、災害によって命を失った人も、お盆は区別しない。
私が手を合わせたその先には、数年前に亡くなった父だけでなく、戦争、公害、自然災害で亡くなった方の姿もあった。