2011-07-25

かな書道の筆運び このエントリーを含むはてなブックマーク 

かな書道の小字練習には、筆に対する指のかけ方の違いにより
単こう法・双こう法がある。
人差し指・人差し指と中指をそれぞれ用いる方法である。
また、机上書作方法において、提腕法・枕腕法がある。
腕を机上に着け手首を少し上げて書く方法と
左手を右手の下に枕として置く方法がある。
この小字かなの書法は、中字・大字作品を書く場合の
基礎ともなり、また、作品作りにおける土台ともなる。
従って、先日述べた漢字作品でも用いる「回腕法」も
習得できなければ、書道家として致命的な損失を被る。
全ての書法が、できる事が心穏やかで、繊細で流麗、
清楚で品格の備わった、大らかで、束縛のない自由な
文字の流れを醸し出す基礎となる。
指の動きにより、細い利いた線での渇筆、空間を意識した
練度の伺える作品作りは、かな書道作家の作品の命である。
行間の広狭、文字の大小、さらに音楽のようにデフォルメ
された旋律を奏でる事が魅力ある展覧会作品となる。
「かなの散らし書きは、かなの美が、ゆきつくところまで、
ゆきついた最高の芸術美である。
また、日本民族の芸術的素質の優秀性を雄弁に物語っている。」
と「かな書道入門」で杉岡華邨会長は、解説している。
 
http://www.z-shogei.co.jp/shibu/shibu_fs.html

http://www3.kcn.ne.jp/~shodou/

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藤村耕平

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藤村耕平

“魔法使い”