展開が読めなくて、また、子供たちの行動が危険と隣りあわせで、ドキドキ、ハラハラしながら観ました。原題はデンマーク語で「復讐」だそうですが、「復讐」と「赦し」のあいだでずっと揺れ動くような出来事が次々と起こります。そのなかで、危うい選択を重ねていく子どもたちをハラハラしながら観ていました。
アントン役のパーシュブラントがすごくいい。とても味のある大人で、言葉のひとつひとつに重みがある。普段は正反対の性格だとプレスに書いてあり、心の中で名演技に拍手を送りました。クリスチャン役のニールセンの冷たい目や無邪気に手を振るアフリカの子どもたちとデンマークの豊かな自然も印象的。
「赦す」ってことはとても難しいことだと、自分の経験と照らし合わせてもわかりますが、実際、「殴られたから殴り返した」というだけではなく、「やり返さなくちゃ死んでしまう」といった状況になったらどう行動するか?果たして、自分の大切にしているものが奪われても冷静でいられるか?というような問いかけが映画のなかにあったかのように思います。
落ち着いて出した答えを次の世代に伝えていけたらというようなことをこの映画を観て思いました。
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