2011-05-24

ヘルツォーク作品「フィツカラルド」 このエントリーを含むはてなブックマーク 

1982年/西ドイツ/157分
製作:ヴェルナー・ヘルツォーク/ルッキ・シュティペティック
監督・脚本:ヴェルナー・ヘルツォーク
撮影:トーマス・マウホ
音楽:ポポル・ヴー

<キャスト>
クラウス・キンスキー、クラウディア・カルディナーレ、ホセ・レーゴイ、ポール・ヒッチャー

【解説】
100年ほど前に、アマゾンの奥地にオペラハウスを建てようと
夢みた人物の壮大な想念と行動がスケール豊かに描かれている。
ヘルツォークは実際に19世紀風の蒸気船を仕立て、
そこにスタッフ、キャストともども乗りこんで実際にアマゾンを遡ってみせる。
また急流を下る船の中のシーンもCG、スタント、一切なしのぶっつけ本番。
安全のためカメラマンの体を船内の柱に縛りつけて撮影させたという。

【物語】
19世紀末から20世紀へと世紀の変わり目。
稀代のテナー、エンリコ・カルーソーのオペラ公演を、
アマゾンの奥地イキトスから聴きに来たアイルランド人フィツカラルドは、
感激のあまり自分の住む奥地にもオペラハウスを建てようと決意する。
彼はかつて、奥地に鉄道を建設しようとして資金が続かず、
事業を中断したことがあり、今またアマゾンに製氷業を定着させようと
躍起になっていた。折しも一帯はゴム・ブームに沸きたち、
幾人も成り金が生まれていた。フィツカラルドは製氷業を
見きって資金作りのために、アマゾンのボンゴ河の畔にゴム園を作ることにした。
しかしそこは急流すぎて船でさかのぼることができない危険な地帯。
新しい土地の所有権は9ヶ月以内に事業を始めないと認められない。
そこでフィツカラルドはボンゴ河のそばを流れるパチテア河をさかのぼって、
小高いジャングルを開き、船に山を越えさせることを思いついた。
しかしパチテア河をさかのぼった宣教師の探検隊が、
首狩り族の餌食になったという話しを聞かされる。
いよいよパチテア河に入り込んだフィツカラルド一行の船。
どこからともなく太鼓の音が聞こえてくる。姿を見せない首狩り族への
恐怖が水夫の間に広まり、彼らは夜の間に逃げ去ってしまう。
一方、フィツカラルドは友好の印に蓄音器でカルーソーのアリアを
響かせながら船を進ませたのだが、いつの間にか首狩り族のカヌーの一群が
船の後方に現れていた。気付く間もなく両岸の大木が川の中へ切り倒されていく。
船は退路を断たれてしまうのであった。首狩り族は静かに船の後をついてくる・・・
フィツカラルドは次から次に起きるハプニングをいかに乗り越えるのか
船は山を越えることができるのか・・・

「ヘルツォーク傑作選2011」6/11~6/24
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パンドラ

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