2011-04-27

オーストラリアの長編アニメーション映画『メアリーとマックス』公開中 このエントリーを含むはてなブックマーク 

こんにちは、オフィスHの伊藤です。

09年のアヌシー長編部門グランプリ受賞、オタワ、ベルリンなどの国際映画祭でも最高賞を受賞した長編アニメーション映画『メアリーとマックス(Mary & Max)』の公開が東京と神奈川で始まりました。
>> http://maryandmax-movie.com/
オーストラリア・メルボルンに住むメアリーは、空想好きな8歳の女の子。ある日アメリカに住む"誰かさん"に手紙を送ろうと、電話帳から風変わりな名前の"マックス・ホロウィッツ"を選ぶ。一方、アメリカ・ニューヨークにいる44歳のマックスは、対人関係がとても下手で、冴えない中年男。そんな彼のもとに、オーストラリアから一通の手紙が届く。
それは、メアリーとマックス、遠く離れていながら20年以上もの深い交流のはじまりだった・・・。
監督は、オーストラリアのアダム・エリオットさん。短編アニメーション『ハーベイ・クランペット(Harvie Krumpet)』でオスカーを受賞しています。
わたしの好きな監督です。エリオットさんが描く主人公は、ものすごく個性的、というより風変わり、社会に馴染めない“問題人”、そして優しい。優しいと、生き辛いこともたくさんある。けど、とことん優しい。
観客に、その優しさが伝播するアニメーション映画を創ってくれる監督です。
『ハーベイ・クランペット』のDVDはCinefile IMAGICAから発売中>> http://www.cinefil-imagica.com/dvd/library/data/REDV-00306.html

今はまっているのが「バムとケロ」。島田ゆかさんの絵本シリーズです。
1月に新作「バムとケロのもりのこや」が発売されました。
10年以上新作を発表しなかったから、待ち望んでいた男の子が「島田さんがあきらめても、ボクはあきらめません」と、カナダ・トロントに住む島田さんへ手紙を送ったとか。
皮膚がダブダブでオヤジっぽい、犬のバム。黄色いグリグリ眼で、マイペースなカエルのケロ。
二人は何かを始めようとすると、「まずは」と、おやつを食べ始める。おやつは、手作りドーナツ。
なんとなく不安な今、”おやつ”から始めるのって悪くない、かな。
「バムとケロ」はアニメーションにしてほしくないな、フフフ。
バムとケロのサイト>> http://www.bamkero.com/

(1)DoGA CG合宿2011
(2)アクトバート コーディネーション&マイムワークショップ~ストーリー編
(3)ソウルSPP 2011プロジェクトコンペティション募集
(4)Annecy 2011 Youtube コンペティション
   公式コンペティション全部門ノミネート出そろう

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(1)DoGA CG合宿2011

DoGAの鎌田優さんから、「今年もCG合宿やります。でも秋ではなく、5月に」とご連絡をいただきました。
DG合宿は、20年来CGのパーソナルアニメーションの作り手を応援、支援、伴走してきたDoGAのみなさんがおこなうキャンプです。
その目的は・・・CGクリエイタは、孤立しやすく、自宅にこもりがちな職業かと。仕事を得るにも、トラブルを回避するためにも、横の繋がりが重要です。(精神的にも。)
しかしながら、コンテスト等の交流会(立食パーティー)では、顔と名前と作品名が一致するようになるのが精一杯です。そこで、一緒に飯を食い、風呂に入り、夜通し騒いで、親睦を深めることを目的にしています。

DoGAがおこなうCGアニメコンテスト(今年は秋開催)には、活躍中のインディペンデント作家が数多く登場してきました。
東京国際アニメフェアの見どころ「CREATOR'S WORLS」に出品する作家の多くもDoGAのCGアニメコンテストを通過しています。

CG合宿の日程は、5月21(土)22(日)の1泊2日。
21日の午後3時半に集合し、夕食を挟んで、近況報告会と勉強会(専門家による講義)。そして、体力続く限りしゃべり、作品鑑賞&評価しあう自由時間。

会場は、関西と関東の中間点、静岡県掛川市の旅館三橋屋。
49畳の大広間がある旅館は貸し切り。設備も充実:無料の無線LAN(CGアニメーター必須)、風呂がちゃんとある>> http://www.mitsuhashiya.co.jp/

■費用
・一般:8000円(宿、食事代+夜のお菓子、酒等)
・立派な社会人、酒飲み:9000円
・学生、プー太郎:6000円(「社会人、酒飲み」、「学生、プー太郎」は、自己申告制です)
・宿までの交通費は、車に分乗するなど、各自工夫して安くしてください
・定員40名

勉強会のテーマとして、「クリエイターが最低限知っておかなければいけない契約と法律の知識」というのが予定されているそうです。
合宿の内容問い合わせ、参加希望の方はDoGAへ連絡してください>> http://doga.jp/2010/general/contact.html

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(2)アクトバート コーディネーション&マイムワークショップ~ストーリー編

アクトバートの荒木シゲルさんから次回のワークショップのお知らせが届きました。
今回は「コーディネーション&マイムワークショップ~ストーリー編」ということで、ストーリーメイキングを取り上げるそうです。
荒木さんによると「アニメーション作家の方々にも興味深く感じて頂けると思います。というか是非参加して頂きたいです。CG系の方や演劇系の方など、様々な分野の方と一緒に“お話作り”を体験できる面白い機会だと思います」とのこと。興味そそられます。

さらに、「フィジカルシアターにおけるストーリーメイキング、または演出などについて紹介します。個性や経験を活かしストーリーを考え表現をすること、またそれが他の人からどのように受け取られるのか体験できる貴重な機会になると思います」(荒木さん)。
ますますアニメーション創り人向き!

概要は次の通りです:
■日程:計4回/5月28日(土)、6月11日(土)、18日(土)、25日(土)
最終回は発表会の予定。
■時間:14時~17時(3時間×4回=12時間程度)
■対象:アニメーター、ディレクター、役者、アスリートなど、演出や身体表現に興味を持つ人ならどなたでも
■会場:東京麻布台セミナーハウス(日比谷線 神谷町より3分)
■受講料: 21,000円(税込み/一部は東日本大震災の義援金として寄付)
詳しくは公式サイト>> https://sv20.wadax.ne.jp/~actvirt-jp/ptw/detail.html

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(3)ソウルSPP 2011プロジェクトコンペティション募集

ソウルで7月20日~22日に開催されるSPP(ソウル・プロモーション・プラン)では、今年のプロジェクトコンペティションの募集中です。
SPPはアニメーションや関連コンテンツのマーケット。わたしは詳細は知りませんが、韓国アニメーションの海外展開に力を入れるSeoul Animation Centerらの主催で、今回が10回目となるそうです。
韓国は海外展開やパートナーシップにとても積極的で、欧米のアニメーション業界の評価も高まっています。
日本のみなさんもプロジェクトを応募し、実力を試してみてはいかがですか?
応募締切は5月20日。
詳しくは公式サイト>> http://www.sppseoul.com/english/contents/competition.asp

東日本大震災と首都圏節電の影響で開催中止となった東京国際アニメフェアでも「CREATOR’S WORLS(クリエイターズワールド)」が初めての試みで、アニメ・パイロット版制作支援プロジェクトをおこないました。
オンラインでプロジェクトが視聴できます>> http://www.tokyoanime.jp/ja/creators_world/new_project/

4つプロジェクトでは、ロマのフ比嘉さんの『カナイ』は、プロジェクトの内容や制作計画をもっと知りたいですね。
日本国内だけでなく、どんどん外へ出て行きましょう、ね。
6月のAnnecy(アヌシー国際アニメーション・フェスティバル)のMIFA見本市でも、応募者の国籍不問のプロジェクトコンペティションが毎年おこなわれています。

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(4)Annecy 2011 Youtube コンペティション
   公式コンペティション全部門ノミネート出そろう

そして、Annecy(アヌシー国際アニメーション・フェスティバル)。
コンペティションのノミネートが出そろいました>> http://blogs.yahoo.co.jp/hiromi_ito2002jp/61837319.html

昨年から始まった、Youtubeを使ったショートアニメーションのコンペティションに今年は米ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオズがパートナー参加します>> http://blogs.yahoo.co.jp/hiromi_ito2002jp/61865043.html

わたしもアヌシーへ行く予定です(今年も・・・)。
参加される方、どうぞメールください。アヌシーでお会いできるといいですね。

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世界のアニメーションシアター WATの短編愛メーション映画を
イベントやシアターへ貸し出します!
http://blogs.yahoo.co.jp/hiromi_ito2002jp/61633155.html

HNewsのバックナンバー掲載
http://blogs.yahoo.co.jp/hiromi_ito2002jp
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伊藤裕美

ゲストブロガー

伊藤裕美

“インディペンデント映画(アニメーション)を広める活動をしています。”


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