この映画は「ホラー」、「スリラー」等のキーワードで紹介されています。
しかし、観終わった時に、それは間違いでは?という感想を持ちました。
人は、形の無い恐怖を自身に内在していると思うのです。
自己防衛としての「対象」を作りたいのでしょうか。
そして「対象」を制御できるうちは、それを楽しむ事も可能かもしれません。
しかし、統制能力を超えてしまう事が起こったら。
そのトリガーが「反キリスト」なるものの仕業かは判りません。
それを「ホラー」というのなら、この世界は「ホラー」に満ちあふれている。
映画は子どもが転落死する「プロローグ」から始まります。
しかし、物語はずっと前から始まっていました。
心が壊れたのは誰か?
物語では「彼女」がそう描かれている。
でも、私にはそう思えなかった。
「エデン」に行きたがったのは?
クライマックスの「彼」の表情、「彼女」の表情。
エピローグで「彼」が見た「景色」は絶望の終わりなのか?
彼女は言った「森は悪魔の教会」と。