原子力発電で出る核のゴミ処分場の話しです。
この作品は原発反対ドキュメンタリーではありません。かと言って賛成でもないんです。
フィンランドでは原発を新たに建設もします。
同時にフィンランドは再生可能廃棄物燃料使用(クリーンエネルギー)分野でも世界1位です。
一人あたりのGDPが日本の2倍もあり、住み良い国ランキングで世界1位(リーダーズダイジェスト誌)のこのフィンランドがとった選択は世界で初めて高レベル放射性廃棄物永久地層処分場の建設です。
要するに、エネルギーに関してそれだけ真剣に取り組んでる国だと思うんです。
その永久地層処分場の建設現場にカメラが入ったんです。
現場の人たちの話しが出てきます。
淡々と現実を映像で切り取ってます。
私はこの映像を観ただけで、その出来事の重要性を認識しました。
自らも考えなければならないと思うようになりました。
この美しすぎる映像がフィクションでないのがショッキングでもありました。
ここで行われてることは日本に住む私の生活にも関係があるのですから、そして知らないふりをするんでなく、この現実を少しでも理解してみようと思うようになったんです。
ヨーロッパ各地の映画祭で高い評価を得たこの作品、我々が観ることのできるチャンスを作りました。
もっともっと世界中から、評価の高い作品を日本に紹介したいというのが我々のフェスティバルの原動力です。
この機会に現実をかいまみてみませんか。世の中の仕組みがまた一つ見えてきます。
くろだけんじ
(トーキョーノーザンライツフェスティバル プログラム担当)
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”100,000年後の安全”(日本初公開です。)
2月13日、20日に上映します。
(詳しいスケジュールはこちらです)
http://www.tnlf.jp/timetable.html
原題:INTO ETERNITY
75min 劇場版
【受賞】
2010年 パリ国際環境映画祭グランプリ
2010年 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭・最優秀グリーン・ドキュメンタリー賞
2010年 コペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭・有望監督賞