レビューというものが苦手なので、思ったこと、感じたことを日記風に書かせて頂きます。
まず、私は石橋英子さんの音楽がそもそも大好きで、ピアノと声音、その他の様々な音、ノスタルジーとも少し違う画、変拍子やプログレ等と呼ばれるような彼女の音楽にとても惹かれています。私の中で『風景が見える音楽』は他に向井秀徳さんがいますが、彼女はまた違った形、感覚で私に風景を見せてくれる。宇宙、空、暗闇、光、山や川、海、人、こども、心。
今回のアルバムは、ピアノと歌を主として制作したと仰ってる通り、かなり『音楽アルバム』となっているように感じました。今までの風景が、全体の音からピアノと声の音に圧縮したような。それでもその他の音と自然に溶けるような。
歌声は音とも環境とも少し違う、というようなことを仰っていて、とてもしっくりしました。
私はいつも彼女の音楽に、誰かが鳴らしている音に耳を澄ますのではなくて、私がうっかりそもそもそこにあった音空間に入ってしまった感覚にさせられます。今回はcarapaceの中に少し入れて頂いたような。
私は石橋英子さんの音楽が何かである、と言えません。何かで無い、としか言えない。今回のアルバムではそれはますます増えて、恐らく音だと思うけど音じゃない、環境でもない、見えないようにみえて見える。曖昧な感覚と拙い言葉でレビューさせて頂きました。
また機会があれば参加させて頂きたいです。