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高円寺円盤で山本精一さんをゲストに迎えロック夜話。山本さんが、前日の大竹伸朗さんとのトークショー会場に京都から持参したレコードを忘れてきたりとか、開演前はちょっとばたばたしたが、始まってみれば非常にスムーズな進行。話も爆発的に面白かった。山本さんの著書「ゆん」と同じで、どこまでが本当でどこまでがウソなんだかわからない、なんだか異次元に入り込んだような不可思議な話の連続。ヤボを承知で「どこまでほんとなんですか」と聴くと「全部ほんとですよ」とおっしゃる。音楽はもちろん、文章を書かせても、喋らせても、そして絵を描かせても同じ世界。マレなる才能。すごい人です。
先着予約制をとったのだが、残念ながら予約だけして、来なかった人が何人もいた。はっきり言ってすごく迷惑。以前予約制にした中村達也のときはそんなことはなかったから、山本精一さんのファン(の一部)はマナーが悪いってことか。そうは思いたくないけどね。都合が悪くなったなら仕方ないが、せめて「いけなくなった」と連絡してほしい。予約が締め切られたために、なくなく参加を断念した人が何人もいるんだから。
3/18 アニマル・コレクティヴ、クリア・ブレッケン@リキッドルーム
大変に面白く、興奮させられたライヴ。レコードは年間ベストアルバムに入れたぐらいで、よく聴いていたが、正直レコードでは計り知れない世界がそこにあった。機械的で肉感的、ジャンクでロウファイで実はハイテク。終わってから業界の先輩方と飲んだのだが、お三方ともアニマル・コレクティヴをあまり知らなかったらしく、「レコード聴かなきゃ」という声も出たのはびっくり。前作『フィールズ』も新作『ストロベリー・ジャム』もけっこう話題になったと思うんだけど、なってない? オレの周りだけ?
前座で出たクリア・ブレッケン(元ムーム)の不思議ちゃんワールドも、ぼくには面白かったが、ちょっと長かったか。女の子ひとりでサンプラーも含むいろんな楽器を弾き叩き歌うのも、ちょっと目新しかった。