前回の『未来の食卓が印象的だったので今回も見せてもらいました。比較すると前回の作品の方がインパクトは強かったように思いますが、期待に違わず、切羽詰った問題がストレートに提示されていて見ごたえがあります。個人的には、福井県池田町のサトイモをよく知っていたので、最初は取り上げられているのを見て嬉しかったけれど、牛の飼料が遺伝子組み換えで正式にはオーガニックと認められない…というラストのシビアな判定には愕然!…こういところがドキュメンタリーならではで好きなのですが。また、前回の作品でも取り上げられた南フランス・バルジャック村のその後、コルシカ島で先祖の土地を開発から守りながらワインを生産する農夫たち…どの場面にも一つひとつ考えながらみていました。なにより私たちの映画のサイトに紹介したかったので、この真剣に考えていかなければならないテーマを扱った作品、どうすれば重くならず、「見に行こうかな…」と思ってもらえるように紹介できるかも考えていました。公開日時が未定となっているのに心が痛みます。