ノイバウテンの国内盤化。まさかこんな時代がくるとは思っていませんでした。
子供の頃、Tanz Debil(虚弱に踊れ?)を聴いた衝撃は忘れられない。
同時期に聴いた
Meat Beat Manifesto/Strap Down、
Spk/Slogun
の衝撃も凄まじかった・・・・。
以下、SPKと僕・・・。
この田舎の土地で輸入盤のちょっとマニアックなCDを
手に入れるというのは困難きわまりなかった。
大手外資系ショップがないのは相当な痛手であったし、
当時ネットなんてものもなかったし。
カセットテープに録音してもらった
SPKのAUTO DA FEはまさにパンク。
そして高校生になったころふと立ち寄った
レコード屋にAUTO DA FEのアルファから出た国内盤が・・。
目を疑った。
と、いうわけでありえない形で国内盤を手にすることができた。
当時のアルファからリリースされた作品は面白いものが多かった。
ニッツァーエブ、フロント242、ライバッハ、ヤングゴッズ、、、
エレクトリックボディミュージックボックス。
僕はTGよりもSPKのほうがショッキングで
同じオーストラリア出身のジム・フィータスもいて
あの大自然に囲まれるコアラと同居、みたいなイメージの国とは
似ても似つかない・・・。
なかでもシングルだったメカノやスローガンの殺傷能力は凄く
聴く人を瀕死にしたうえに更にひきずり回すほどの凶暴性。
しかしその中に知性を感じる。
スローガンのなかで
「殺せ殺せ殺せ!SPK」と絶叫。
凄すぎる。
1年前、SPKのBOXセットをやっと手に入れた。
大好きな藤井麻輝さんのライナーからも
彼らに対する愛情と敬意が溢れていた。
ノイバウテンの紙ジャケシリーズに伴って
STUDIO VOICEなどでもSPKがピックアップされている。
ファースト、セカンドがやはり多いけど
個人的には色々な思い入れもあってAuto Da Feが一番好き。
資料によると、SPKはシドニーの精神病院看護師グレアム・レベルと患者ニール・ヒルを中心とする異色のバンド。78年結成。ミュージックコンクレートの流れをくみながらパンクロックと融合させた画期的バンド。延々ノイズのアルバムなどもある。歌詞は死、狂気、戦争、絶望などをテーマにしてジャケット、スリーヴにはペニスが串刺しにされたものや精神病患者などの写真を多く使っていたが近年のバンドに見られるただエグく、グロテスクなアートワークだけを使った稚拙なものではない。精神病患者による芸術「アール・ブリュ」の画家について考察されている。バンド名にはSPKを文字ってSocialist Patients Kollektiv(社会主義患者集団)、System Planning Korporation(システム計画社団法人)、 Surgical Penis Klinik(ペニス外科クリニック)、SePpuKu(切腹)などがある。ニール・ヒルが自殺したため、バンドの音楽性は一変しディスコ・サウンドへ。グレアム・レベルはハリウッド映画などの作曲家として活躍中。ニール・ヒルの自殺は誰の死よりも今のところ大きすぎる気がする。
年末にやっとこさ、メタルダンスが入ったアルバムが再発(初CD化?)。もっと早い時期に聴きたかった・・・。
僕の音楽にも何処か彼らの遺伝子を感じさせる
音を出せたらと年中模索しているところ・・・。
SPK、フィータス、ピッグ、ミートビートマニフェスト、ヤングゴッズ、
コイル、ライバッハ、スキニーパピー、、、、。