2010-08-03

【映画】「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」クロスレビュー このエントリーを含むはてなブックマーク 

「船頭多くして船山に上る」
これが民主主義なら
ひとりの独裁者が有無を言わさずコトを進めた方が
迅速に良いものができるんじゃなぃか。。

アムステルダム国立美術館の改装工事をめぐって
館長、市民運動家、学芸員たちが
それぞれ自分の仕事を懸命にしているのだけど
まったくもって決まらない、進まない。
3歩進んで2歩下がる。

みんな権限がありそうで、ない。
反対を圧してでも、周りを敵に回してでも進める、なんてことはしない。

前半は、
「ぁーそこそこエリートのヨーロッパ人てこんなんだょなぁ・・・」と
面白がって観ていたけれど
あっちでもこっちでもモメて遅々として進まない改装工事に
最後には日本の政治・行政を観ているようなウンザリした気分になった。

仮にも国立美術館なんだから
それなりの権限があるひとがガッツリ進めるとか
工事に入る前に根回しするとか、ないんだろぉか。。

と、散々ケナしてしまったけれど
きっとそんな風に答えを急いではいけない映画。
ひとつひとつの行ったり来たりの積み重ねを受け止める
豊かな気持ちじゃなぃと楽しめない。
そんなドキュメンタリー。

芸術作品の修復作業や保管庫の様子を見られたのは貴重な経験だった。
また、ドキュメンタリーだけにみんな「ご本人」。
世界中にメモゴトを公開するのに
顔出しでこれだけ本音でぶつかり合えるってのはすごいことだ。
これがヨーロッパの豊かさなのかも。

ところで。。
2004年に始まった工事がいまだ終わらないっていう
「なかなかOPENしないこと」には誰も文句言わないのかな。。

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vindy

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