60年代から70年代にかけてのローリング・ストーンズを描いたドキュメンタリーというと、ジャン=リュック・ゴダールの監督作『ワン・プラス・ワン/悪魔を憐れむ歌』(1968年)もいいけど、この『ストーンズ・イン・エグザイル~「メイン・ストリートのならず者」の真実』もいいです。
アルバム『ベガーズ・バンケット』(1968年)そしてその収録曲「悪魔を憐れむ歌」のレコーディング風景を収めた『ワン・プラス・ワン』がストーンズの「音楽性」を突き詰めたものだとすると、『ストーンズ・イン・エグザイル』は「ライフスタイル」に迫ったものですね。
全体を通してスチル写真が多いですが、それを感じさせないスティーヴン・キジャック監督による演出も見事です。
このアルバムが制作された1971年の空気を体感できました。生まれてはいましたが、ほぼ意識はなかったので……。
70年代前半をリアルタイムで経験したかったものだとつくづく感じました。
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