2010-06-05

海亀 このエントリーを含むはてなブックマーク 

遠い海を渡って、届けられる手紙はこれで2通目。前回の便りからたっぷり時間が経って、彼女を待つぼくの首は、安否の不安などで伸びた麺のようになっていたのでした。日本に居る時は、旅先からよく絵葉書を届けてくれて、まるでお話を読んでいるようで、いつもわくわくしながら読んでいました。

たった一人で山に登り、慣れた手つきでテントを張り、そこに広がる大自然にうっとりしながら、鼻歌でも歌っているのが至福だと嬉しそうに話してくれる彼女。彼女とは、あまりに偶然過ぎる出遭いでした。その偶然にふたりが衝突するまでの間、事が起きても起きなくても、彼女に会えなかったということが、ひやりとします。あともう少しでアウトだったかも!

さて、便りによれば今回は、浜辺の真横にある部屋を借りて、そこで環境学の膨大な課題と向き合いながら、相変わらず自然の豊かさに触れているそうです。”2週間前、野生の海亀が産卵した卵が孵って、チビガメが浜辺を横切っていたよ。9~10月には南極へ向う鯨の群れがこの浜辺の近くを通るみたい!”

チビガメたちは、孵化して自分の力で海に戻る時、相当な体力を消耗するそうで、見つけた中にも、ぐったりしている子がいたそうです。見かねた彼女は、手の中でチビガメを暖めてやり、だんだん元気を取り戻した彼らは、最後にはその手から出たくて仕方がないほど手足ばたつかせ、うれしくて海に返ししたそうです。甲羅がまだ柔らかであったにも関わらず、形は亀そのもので本当に美しかったと書いてありました。

Jessica
-------
http://www.ngatari.com

■リリース情報

NGATARI
Nebular for Thirteen
ナビュラー・フォー・サーティーン
2010.02.17 Release
PROGRESSIVE FOrM
定価:¥2,100 XECD-1126

http://www.ngatari.com/japanese/discography/

■LIVE INFORMATION

6月17日(木)~18日(金)の2daysにてMADO LOUNGE SPICE(六本木ヒルズ森タワー52F)で開催される【New Sounds of Tokyo Vol.5】

6月17日(木) 20:00~22:00
◇Chihei Hatakeyama http://www.chihei.org/
◇firo http://www.ryoondo-tea.jp/artist/firo.html
◇Ngatari http://www.ngatari.com/

6月18日(金) 20:00~22:00
◇we are time http://www.myspace.com/wearetime/
◇yuanyuan http://yuanyuan-web.com
◇Ngatari

お問い合せ: 03-3470-0052 http://ma-do.jp
*入場料:無料(展望台入場料\1,500が必要となります / 展望台・美術館もご利用になれます)
*森タワー3F 美術館・展望台入口「マドラウンジ専用受付カウンター」までお越し下さい。

キーワード:

ngatari


コメント(0)


NGATARI

ゲストブロガー

NGATARI

“さて、語ることばは必ず応答を求めるものである―ジャック・ラカン”


関連日記