タイ現代アートや映像文化に関心のある方は、これを見逃してはなりませぬ。
第五回バンコク実験映画祭">第五回バンコク実験映画祭
The 5th Bangkok Experimental Film Festival
通称BEFF5!
http://www.project304.org/beff5/index.htm
見逃せない理由
その1、
なぜなら、これを逃したら次、いつになるかわからないから!
この映画祭、不定期です。
前回は2005年12月。
私は当時、タイへ着たばかりで大学院にテンパっていたので、見事に逃しました。
来年は絶対と思ってたけど、ありませんでした。
そして今回もいけない・・・。
次がいつなのかはわかりません。
行けるなら、行きましょう。
その2、
なぜなら、主催者が超豪華だから!
現代タイアート、映画の中心にいる3団体が主催してます。
Project 304
http://www.project304.org/index.htm
タイアーティストとキュレーターの集団です。
1996年にオルタナ・スペースとしてはじまったProject 304は、
国際的に著名なタイ現代美術家の故Montien Boonma氏も設立メンバーのひとりというアーティスト集団。
特に私が注目してるのは、シカゴ大アートスクール卒のこの3人。
タイの異才、P'Joey、アピチャッポン監督、
そのアピチャッポン作の『アイアンプッシーの冒険』主演のコンセプチュアル・アーティストのP'michael(マイケル・シャオワナーサイさん)
現在、ジム・トンプソン・アートセンターのキュレーターであるP'Jiab、グリティシア・ガーウィンウォン女史
タイアートを面白くしている方々です。
もちろん、他のアーティストもいます。オフィシャルホームページをチェック。
・Kickthemachine
http://www.kickthemachine.com/
いわずもがな、アピチャッポン監督の製作会社。
すんばらしい名前です!
・Thai Film Foundation
http://www.thaifilm.com/index_en.asp
1994年に映画史研究、映画保存、映画文化の重要性の促進のために、映画活動家らによって設立されたNPO団体。
1997より毎年「タイ短編ビデオ映画祭」を主催しています。この映画祭は、タイで一番歴史のあるもので、多くの映画人に支持されています。他にも多くの映画上映、センサーシップ関連のセミナー、タイ映画学会(Thai Cinema Conference)も企画してます。
タイ映画の縁の下の力持ちです。
その3、
なぜなら、プログラムも面白そうだから!
これは直接、見てもらうのが一番ですね。
BEFF5のオフィシャル・ホームページ
http://www.project304.org/beff5/index.htm
バンコクポストKong氏の記事もわかりやすいです。
http://www.bangkokpost.com/140308_Realtime/14Mar2008_real005.php
映像作家にも強い衝撃を与えた2006年のクーデターが、
どう表現されるのか、
アピチャッポンやタンスカといった国際的に支持される独立系映像作家のとったミュージックビデオってどんなものか、
ぜひみてみたいです。
タイ以外の作品は、David Tehさんがキュレートされているそうです。
彼もバンコクのアート系イベントでよくみかけました。
たしか、オーストラリアの大学で教えてるとかきいてたのですが、キュレーターさんでもあったんですね。
かなりハードコアな実験映画が多いようなので、
う~ん・・・理解できん的な作品もあるでしょう。
しかしそれも実験映画の醍醐味。
この映画祭、激しくお薦めです。