2010-05-26

『ソウル・パワー』クロスレビュー:体がひとりでに動き出す喜び このエントリーを含むはてなブックマーク 

ザイールはキンシャサで行われた伝説の音楽イベント、「ザイール’74」。モハメド・アリ対ジョージ・フォアマンの対決に先駆けて実施されたのは、大きな意味を持っての開催だ。黒人の、そしてアフリカの民の存在感を認識させ、社会に生きていることを主張する。
「ソウルは単なるアフロの集まりじゃない。」
日本ではある意味、ソウルは過去の音楽と扱われてきた。お笑い芸人のネタとされ、その音楽は懐メロとしてメインストリームから消えつつある。だが、ソウルこそ現代の源なのだ。脈々と伝えられる生きる根源ともいえるソウル=魂の響きは、彼らの血と肉の中で生き続け、伝え続けている。その強大なパワーは、人間の存在する権利を主張する迫力さえ感じられる。
”踊れる音楽”現代の商業主義に飲み込まれた、踊りの欠片も見えない音楽とは一線を異にした、心から踊りださずにはいられないアーティスト達の数々。
興奮も最高潮に達したとき、伝説の男JBが飛び、叫び、舞う。10年以上の時を超えて、見るものに”本当の生きること”を、体で感じさせる。見ているだけではない、その映像から受けるパワーこそ”ソウル・パワー”なのだ。消えない生きる力、”ソウル・パワー”がここにある。これは既に映像ではない、いつまでも受け継がれる奇跡なのだ。

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“映画好き。映画館のあの落ち着いた雰囲気にいつもcomfortableな気分を味わっている。後同様に音楽も好き。”


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