どんなスポーツにもレフェリ−の存在は必要不可欠である。
しかし、当然のことながらレフェリーをフォーカスしてして試合を行うものもいなければ、観戦するものいなかっただろう。まして映画にしようと思ったものなど。。
「レフェリー 知られざるサッカーの舞台裏」は、EURO(欧州選手権)2008を舞台にレフェリーを主役に映したドキュメンタリー映画です。
スポーツの一瞬における人の行為を同じ人が裁くという非常に過酷で難しい職業のレフェリーを、ピッチの中外問わず追った作品。
通信システムを用いて行われる試合中の会話からは一瞬たりとも気の抜けない緊迫感が伝わってくる。常に完璧なジャッジが求められるレフェリーだって生身の人間にかわりはない。ミスを犯したときの焦り、終了のホイッスルに対する安堵感、試合後の充足感、メディアからの批判、選手以上に大きなプレッシャーと一試合一試合闘っているである。
試合の結果が国政の決断まで左右しかねないサッカー。ひとつのジャッジが世の中に及ぼす影響は計り知れない。そんな中で心からに良い試合をつくろうと努め、さらにその状況を楽しもうとしているの審判チームにスポーツファンでなくとも心を奪われるだろう。
スポーツの新しい観点を与えてくれるとともに、レフェリーを通しサッカーがいかに成熟したスポーツであるか感じられる作品です。