2010-05-23

『おやすみアンモナイト』大阪上映に向け取材 このエントリーを含むはてなブックマーク 

知人のライター長谷さんが『おやすみアンモナイト』の取材を申し出たので、
私も同行してみた。

以下、長谷さんの許可のもと、一部だけ抜粋させて頂いた。
長谷さんに深く感謝。

インタビュー参加者:増田俊樹 昼間たかし

長谷:
今回、このおやすみアンモナイトという映画を作った動機は?

増田:
杉並区高円寺で松本がリサイクルショップを五年前に立ち上げ、この五年間この男を見 ているうちに、是非映画にしてみたいと思い、劇映画という形でこのおやすみアンモナイトを作りました。

長谷:
この映画が大阪で上映される運びになりましたが、大阪上映に向ける何か特別な思いは?

増田:
本作を撮っている時も、東京での上映後も感じていましたが、こういった素人の乱をとりまくような状況は高円寺だけで起こっているのかと思うに至り、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭上映後、漠然と大阪でも上映したいと思っておりました。

長谷:
今後の素人の乱の方向づけはどのような位置にあると思いますか?

昼間:
新宿に拠点を持っていた松本さんが、それまでのリサイクルショップでの経験を活かし、突如高円寺に拠点を移した時には正直驚きました。一時はどうなる事かと心配でしたが、徐々に店舗を拡大し、そこに集う若者が増えていき、いつしか私と松本さんの関係もライターと取材される側へと変わっていきました。そういった意味で私たちの関係性はパノラマ的展望へと変わっていったように思います。松本さんの活動は、日本でもそうですがむしろ海外で受け入れられる可能性を充分に秘めていると思います。世界では今、数多の暴動が多発しております。松本さんと世界を絡めた位置関係を私は常々考えております。

長谷:
暴動といえば、大阪の釜ヶ崎は日本で唯一暴動の起きる場所と認識しております。

増田:
確かにそうかもしれませんね。松本も大阪での上映を楽しみにしておりまして直接その様子を見てみたいと言って来たんです。嬉しい限りの言葉で、それならばいっそ車でみんなで移動し、大阪まで行けば良いのではないかと思い、今回この企画を打ったんです。

長谷:
なるほど。

増田:
大阪でこの映画がヒットするかどうかは分かりませんが、東京よりも人間関係が密な大阪では受けるのではないかと思っております。

長谷:
松本さんの活動もさることながら、映画で革命は起きると監督は思いますか?
   
増田:
いや、映画で革命は起こらないと思います。何故なら映画は人を洗脳する装置だと思っていませんし、そういった意図で私は映画を作ってはおりません。受け取るのは観る側一人一人の感性の問題だと思いますし、こうあるべきだ、とか、押し付けがましいプロパガンダは必要ないと思います。

長谷:
なるほど。確かに私もそういったことを以前より思っておりました。そういった監督の思いを大阪の人はどのように受け取ってくれるか楽しみですね。

昼間:
私は今回、大阪には同行できないのですが、大阪の皆様にはどう映るのか非常に楽しみです。

***
以下取材は続きますが、私のほうでの紹介はここまでとさせて頂きます。ご容赦ください。ここまで掲載を承諾して頂きました長谷さんに返す返す御礼申し上げます。

詩人、近藤善樹

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kafuu

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“モノクロームとフィルムの質感が好きです。”