今日(日曜)は暖かかったですが、今年は四月になっても肌寒い日が続きますね。まあ、そのお陰で二週間以上桜の花が楽しめる訳ですが…。
実際に僕自身、何度か桜を観に行く予定をたててはいたものの、その度に前の晩飲み過ぎて、酷い二日酔いで行けずにいたので、日曜の早朝大山公園その他、近所のお花見スポットをゆっくり散歩して来ました。
大山公園には、ラジオ体操のために集まってきたお年寄りが結構な数いたものの、散り始めた桜を愛でながら、早朝独特の雰囲気と桜その他の花や新緑を楽しんで来ました。本当に気持ちよかったです。
先週の水曜日、行きつけの下高井戸シネマに行って来ました(行きには途中の、明大和泉校舎〜築地本願寺〜玉川上水公園の桜も愛でながら)。観たのはイスラエル兵として侵攻した、82年のレバノン内戦での加害と恐怖の記憶に向き合うために、当時の友人・知人を訪ねて歩く、監督の半自伝的アニメ『戦場でワルツを』(原題“ואלס עם באשיר”、監督・製作・脚本・出演:アリ・フォルマン、製作国:イスラエル、2008年)。
監督の友人が魘されているという悪夢のワンシーンである、途中の障害物を全て蹴散らしながら、薄暗い街を失踪する凶暴な野犬の集団の光景から始まり、監督自身と友人知人のレバノン侵攻時の体験を経て、最後に82年9月のサブラ・シャティーラの虐殺(イスラエル軍の暗黙の了解の下で行われた、レバノンの右派民兵によるパレスチナ難民の無差別大量虐殺事件。2000人近くの非武装の一般人が犠牲になったと言われる)の無惨な遺体の写真で終わる。
最後の遺体の写真は、30年近く前の写真ということもあり、結構ぼやけていてそれ程ショッキングでもない。イスラエル兵をロケット弾で攻撃したレバノンの少年がイスラエル兵に撃たれて死ぬシーンや、ベイルート郊外で虐待されて今まさに命を落とさんとする馬の様子の方が、残虐で生々しい。
今週は『カティンの森』を観る予定。
その後小雨の降る中歩いて大学に行き、生協で注文してあった書籍を引き取って帰宅。湿度が高くムシムシする中歩き続けたので、結構疲れました。とは言え、ご飯を食べた後は、その中の一冊、三月にアムネスティの映画祭で観た『ペルセポリス』の原作漫画(マルジャン・サトラピ、園田恵子訳『ペルセポリス1——イランの少女マルジ——』と『ペルセポリス2——マルジ、故郷に帰る——』、バジリコ、二〇〇五年)を堪能。有意義な一日でした。