昨夜、なかなか見られないという渡辺文樹監督の標記作品を見た。90分と120分のモノクロ。
よくもまー、「3時間半も見たもんだ!」と思うが、監督の反体制の熱意と気力が惹き込む力を持っているのかナー。また監督がスライドを回す、スタートにあたりナマの解説をして会場にとけこんでいたのもユニークだった。
で、以下気づいたままを列挙する。
◎ 渡辺文弥というひとり(主人公)を通して作られている作品だが、松川事件~三島由紀夫(盾の会・自衛隊)と続く辺りの連続性に説得性に欠けている。
◎ 三島由紀夫 とタイトルをつけているからにはもっと時間を割いて彼に切り込んでいかなくては視聴者は満足しない。単に、作品の名前で注目を集めていると言われても仕方ない。
◎違うのは当然として、渡辺文樹監督とマイケル・ムーア(キャピタリズム)のイメージをダブらせてみた。体制批判の手法は、簡明さが第一。ひとりよがりで社会事件の連続性を出し続けているキライがある。結論は視聴者に委ねられるのだが、監督の考え方・世論の捕らえ方をもっと出した方がいいのではないか。
◎キャステングは、一流ではないけどなかなか持ち味が出ていて楽しめた。もっと時間があれば人間性を磨いた演技が出来たとおもう。
◎こうした映画は、出だしと終わりにインパクトがあると強い印象を残す。とくに終いは一考を要すか。
もっといっぱい書きたいんだけど、諸般の事情でPCから追い出されてしまう。残念。
webDICEの駒井さん、今回は楽しく鑑賞できました。有難うございました。