2010-02-05

文学的な香りがします このエントリーを含むはてなブックマーク 

W不倫という普通だったらスキャンダラスになってしまいそうな内容なのに、文学的な印象でした。原作の江國香織さんの作品は読んだことがありませんが、きっと原作の空気感をしっかり映し出した作品なんだと思います。
私も子供のいない夫婦2人ぐらしなので、主人公と共感できる部分は多くありました。さすがに不倫をしようと思ったことはないけれど、孤独を感じて情熱的だった昔をとりもどせたらなくらいのことは思います。
主人公の瑠璃子が日常の出来事を一生懸命、旦那様の聡に話しかけていいかげんな相槌だけ返されているのが、我が家と一緒で印象的でした。
お互いに少しだけ浮気して、またもどってくる。そんなことで得られる夫婦の成長もあるのかなと考えさせられました。
それと、江國香織さんの他の小説も読んでみたくなりました。

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harinezumi

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