2010-01-20

観客も疑似体験あり このエントリーを含むはてなブックマーク 

スチール写真を見てBruce Willisの金髪に「何これ…似合わなすぎて笑える」、妻役のRosamund Pikeに「ってか…Bruce Willisの妻にしては若すぎ(とはいえ実生活で最近23歳年下の女性と結婚していたけど)」とツッコミどころ満載だったものの、すべて「サロゲート」という設定で納得。身代わりロボットという発想は新しくないが、充電中のサロゲートやIDチップによる管理など、携帯文化に馴染んだ観客にはわかりやすい例が描かれる。とはいえサロゲート社会の描き方はちょっと浅い気も。冒頭ではサロゲートのコンセプトを十分理解する前にどんどんストーリーが進んでしまい、「人類の98%がサロゲートを使用し、犯罪が激減」などと一言で終わらせる説明に対してクエスチョンマークが残りながら流れを追う状態だった。しかしネット社会の中で「親友だけど実際会ったことはない」という経験を少なからず持ち合わせている観客としては、主人公の妻との関係に対する葛藤も意外と身近な問題で共感を呼ぶ。ロボット工学者石黒教授のカメオ出演は鑑賞時には気づかなかったけれど、作品のテーマと合わせた粋な演出。

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