資源としての「水」がこれから石油以上に価値のある投資対象になってくるという事実に驚かされました。
ちょっとSFみたいで、日本で普通に暮らしていてはなかなか気付けないテーマです。
小学校で習う、雨が降って雲になっての水循環。そのシステムの崩れとともに、大企業やお金持ちだけが水を独占しその他には行き渡らなくなるという二つ目の破綻した水循環ができあがりつつあります。
環境の変化により水循環が崩れ、きれいな水の絶対量が足りなくなり、経済的な価値が上がってくる。その結果ビジネスとして水を独占・獲得する仕組みが優先して用いられ、もっと大事だろうことがないがしろにされてゆく。
なぜコーラより水の方が販売価格の高くなる国があるのか?水問題に対し企業や国はどう動いているのか?など、ビジネス的・政治的な側面について詳しく知ることができます。
アメリカ、アフリカ、ヨーロッパなど世界規模で取材がされており、インタビューも多数の専門家たちや井戸を掘る活動を始めたこどもやその周囲の大人など、多角的に対応しています。
資料だけでなく、アニメーションや衝撃的な映像を使っていたりして、メリハリのある感じです。
こわくてどきどきする部分があるけれど、未来を考えるための情報を色々と教えてくれる、みておくべきドキュメンタリーです。