2009-12-18

土蜘蛛の菊之助 このエントリーを含むはてなブックマーク 

本格的寒さが、まだ訪れない京都、南座で
顔見世を見る。
ふとしたことで切符が入ったので、
助六の仁左衛門、揚巻の玉三郎が良いのだけれど
お目当ては、菊之助。

土蜘蛛、胡蝶が良かった。
胡蝶は病に伏せる源頼光に薬を届ける侍女の役なんだけれども
どこか頼光を誘っているかのような色気をもっている。

歌舞伎は本音と建前が交錯する物語なので
秘かに思いを寄せる白拍子が危険を教えに来るという風に
見えても良いかもしれない。

つなぎのような場面と思っていたら
踊りをしっかりと踊ると
全体が見わたせるようになる。
劇団の他の役者も若に負けるものかと熱演。
團蔵、松緑がしっかりと踊っていた。

菊五郎さんはもちろんお家の芸なので
しっかりと演じていた。
相変わらず糸の使い方も巧いし
後見の音吉、菊十郎もテンションをあげてサポート。
うーん。
さすが菊五郎劇団。

という感じでした。

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今野裕一

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今野裕一

“夜想編集長。”