初めてのオランダ映画、もとはオランダで人気のドラマらしい。流れる音楽もなんとも多国籍なかんじで見た目も言葉も文化も入り混じっているのが不思議な映画だった。
モロッコ人のドゥーニャとオランダ人のデイジーは大親友。
厳格なイスラム家庭のドゥーニャと、自由奔放なデイジー、とても交わらなそうな2人だ。
親同士が決めた結婚のため、オランダからモロッコへ帰ることになったドゥーニャ。そんな時、妊娠してしまったデイジーは、母親のひと言で悩み、モロッコにいる実の父親に会おうとモロッコまでやってきてしまったのだった。
頭にはストールを巻き肌の露出をしないイスラムの人たちの中で、なんのおかまいなしに自由なデイジー。ドゥーニャの家族、イスラムの人の中での浮き方がなんともおもしろくておもわず笑ってしまった海岸でのひとコマ。
けんかして、ひとりでは心細いくせについ強がって自分ひとりで父親に会いに行くというデイジー。ドゥーニャはこのまま親の言うがままに結婚していいのだろうかと納得できずにいる。
えいっ!飛び出せ!とばかりに2人は、デイジーの父親を探しにカサブランカへ。
途中スリにはあうはあやしい占い師にあうは、はちゃめちゃな珍道中。
でも、最後に自分のルーツに出合ったとき、2人は、自分の人生は自分だけのもの、オンリーワンなのだと気づく。そして新たな一歩を踏み出す力を得る。
また、家族もそんな娘のアイデンティティーを認めてくれる。
どんな環境にあっても自分のことを認め、受け入れてくれる、そんな存在の大切さを感じた。