2009-08-14

なお光へ踏み出す このエントリーを含むはてなブックマーク 

 “負の世界遺産”ことブッシュ前大統領・・今ごろ何をして過ごしているのだろうか? ときどきそんな疑問が頭をよぎる。
 10日ほど前、彼は韓国を訪れていたようだ。韓国財界の会議に出席したとのこと。どんな話し合い、会話が為されたのか分からないが、
“グローバリゼーションを押し進め、財界(つまり資本家)が決して損をすることがない世界作りをこれからも進めていきましょう”
という合意はできているだろう(実際にそんな話をしたのかは分からないが)。
 で、ブッシュ氏はそのあと安東という観光地を訪れたみたいで、そこで韓国の若者と肩を組んだ写真がネットにあった。ブッシュ氏も若者も、とてもリラックスした良い表情で映っていた(『韓国で憩うブッシュ前米大統領』。http://news.biglobe.ne.jp/international/765/jjp_090804_7653048923.html)。

 もしそこで、若者がブッシュ氏のツラに拳をぶち込んだらどうなっただろう、と思わずにはいられない。ブッシュは分かるかなぁ? その拳の意味を。
 でもブッシュが死ぬのを、私は望まない。そこで死んでしまったら、色んなものがうやむやになったまま終わってしまうから。
 彼が死ぬんだとしたら、きちんと適正な手続きが為された上でそうなるべきだろう(私はべつにブッシュはゼッタイ死刑にされるべきだとは思わないが。彼の反省ぶりにもよる・・甘いだろうか?)。

 神戸・酒鬼薔薇事件で、少年Aに娘を殺された女性が言っていたのを思い出す。彼女は少年の社会復帰に際し、「彼の中にある善を信じたい」と話していた。

 絶望にあるとき、その絶望に任せたまま心の闇へ自らを歩ませるのか、それとも「なお」光のほうへ歩もうとするのか。そこに人間の分かれ目があるのだろう。人間というものが「人間」と呼ばれうる存在なのか、その価値が試されるのだろう。

キーワード:

ブッシュ / 死刑


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菊田純一郎

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