本作は『星の国から来た仲間』が元ネタですが、その本家は観ずに映画を見に行きました
え~っとこの作品を一言で言うなら、オーソドックスなファミリー超大作です。
確かに映像、アクションなど楽しめる人は楽しめますが
それよりもっと深いアクション大作を期待している人には裏切られる作品です。
ドウェイン・ジョンソンもこの作品に始まったことではなく、前作の『ゲットスマート』や
一躍ハリウッドスターの仲間入りを果たした出世作『ハムナプトラシリーズ』のスピンオフ作『スコーピオンキング』などぜ~んぶ(演技が)同じです。
結局、すででラスボスを倒しちゃう…自分としてはもっと繊細に映画というものに接して演じてほしいですが、アクション俳優というレッテルは剥がすことはできず
完全に初期のシュワルツネッガーを彷彿とさせる立ち振る舞いをしています。
そんながっかりな俳優とは対照的に星の子供役を演じた、二人は完全に主役を喰う存在になっております。
なんてったてサラを演じたアンナソフィア・ロブは『チャーリーとチョコレート工場』で勝ち気にガムを噛んでいる小憎たらしい子を演じ、『テラビシアに架ける橋』では妄想に逃げ込むナイーブな女の子を演じるなど
ここ数年で全くキャラの違う役を演じ分けている。
またセスを演じたアレクサンダー・ルドウィグは『光の六つのしるし』で主役を演じるなど
言ってみれば、ヒースレジャーとジュリアロバーツのような二人にワンパターン俳優も今回はさすがに敗北気味でした。
この映画のキャッチコピーは『この映画で見たことは語ってはならない』というものでしたが
別に誰かに語ってもうんともすんともない薄いものに
それで最終的に何が残ったというのかというと…
「うん、最初から最後まで飽きずに観れるハリウッド映画だね」
ある意味、今年のサマームービー戦争に参戦したのが大冒険だと思います。
『ターミネーター4』、『ROOKIES 卒業』、『トランスフォーマー/リベンジ』
そして今週から『ヱヴァンゲリヲン』、さらには『ごくせん』と『ハリーポッターと謎のプリンス』などがひしめき合う中でこの映画が生き残れるのか不安要素でいっぱいになってきました。
う~ん…それだったらわざわざ劇場公開までじゃなくてDVDスルーにしたほうが賢明だったかなと思っております。