2009-06-28

 古き良き「アメリカらしい」アドベンチャー映画! このエントリーを含むはてなブックマーク 

photo:
Escape to Witch Mountain by Alexander Key
Illustrator/ Jr. Leon B. Wisdom
Publisher/ Westminster Press (June 1, 1968)

-

SF映画は苦手。

どうしても、ついついツッコミを入れたくなってしまうので。

今回は、映画の原作が、
宮崎駿の初監督作「未来少年コナン」の原作でも知られるアレグザンダー・ケイ、
そしてディズニー映画であることもあって少し興味をひかれた。

その実、勧善懲悪もの、
宇宙人の超能力をもってしても、破壊や侵略、と、
いささか夢がない気もするけれど、

古き良きアメリカらしいアドベンチャー映画、とすれば、多いに楽しめる。

追跡には、「24」も驚嘆!の高度さと迅速さをみせるのに、
なぜか実際に攻め込むときには、ともすれば日本の戦国時代のような、
「名乗り口上」的とも思える〝もたつき〟があったりで、
展開は早いのに、子どものための配慮なのか、
「いかにも悪い人」という印象付けがゆっくりと行われたり、
ときにピンチを助けてくれる「善き人」の存在に、ふと笑みがこぼれる。

肝心の「ウィッチマウンテン」の全景はじめ、
これ撮られたのって一体いつ?とツッコミたくなる手の抜き加減もチラホラ。
個人的にはその「お粗末さ」も逆にファンタジー感を醸し出しているようにも
受け取れなくはなかったけれど!

というわけで?!、ロズウェル事件、国家機密、
エリア51…etcなどというワーディングなどで、
シリアス&ミステリースタッチのSF映画といった告知よりもむしろ、

原題「Race To Witch Mountain」そのままに、
「子ども」の超能力をもった宇宙人が主人公でもある、ファンタジー感、
そしてカーチェイスのハラハラドキドキ感を全面に出した方が相応しく感じた。
ドゥエイン・ジョンソン演じる主人公、タクシードライバーも素敵だし!

(…その辺りのギャップも含めて映画宣伝の常とはいえ、
 観る方への伝え方の違いでも大いに、
 ズッコケ映画か否かの分岐点は違ってくるゾっ、と)

個人的お気に入りシーンは、
プラネットハリウッドでの、「宇宙会議」。

宇宙好き、宇宙人好き、コスプレ好きな面々が集うサミットに、
本物の宇宙人が乱入…?!乞うご期待!!

また、秘かな楽しみは、プリティ・ウーマン監督のゲイリー・マーシャルが、
俳優として出演していること!いい役、やってます。
それにしても、御年75歳とは驚き!!

-
-
-

以下、細々メモ。

● 原作: 1968年に発表したSF小説『Escape to Witch Mountain』
● 初映画化: 1975年にディズニーにより『Escape to Witch Mountain』、
(1977年日本公開、邦題:星の国から来た仲間)
       続編として1978年に『Return from Witch Mountain』。
        (邦題:続・星の国から来た仲間)

今回のリメイクでも「つづく」的言葉が、
エンディングでさりげなく出されていた。

● DVD: この7月17日に「Walt Disney Legend Collection」として、
単独でもコレクションボックスでも販売される。
Walt Disney Legend Collection
○ 星の国から来た仲間
○ 続・星の国から来た仲間
○ 海底2万マイル
○ 宝島
○ スイスファミリーロビンソン
○ フラバー うっかり博士の大発明
○ 三匹荒野を行く
○ 黒ひげ大旋風
○ ラブ・バッグ

-
-

オマケ:
このレビューを書いていて知ったことに、
日本で唯一のプラネットハリウッドがこの4月に閉店とのこと!
http://www.planethollywood.jp/

イクスピアリという立地だけでも大変そうなのに、
このご時勢に月額1,000万円の家賃だったのだそうで。辛すぎ。。

ザンネン!

そして!!

劇中いい味だしてた「ストームトルーパー」つながりで、
愛すべき501STのサイトを観たところ、「日本部隊」!があったので紹介。

●501ST
http://www.501st.com/index.php
http://501st.jp/

コメント(0)


Maru

ゲストブロガー

Maru

“ある晴れた朝 ”


関連日記