本日は専門学校講義。例によって準備などをしている間に寝損ねる。しかし今日は通勤電車で無事座れたので、快適に学校まで過ごす。授業2回目も滞りなく進む。昼過ぎ終了。
昼食は近くに出来た回転寿司に行ってみるが、不味い。安いのだけが取り柄か。
帰りの電車に乗るや直ぐに寝入る。起きると新宿。乗り換えて秋葉原まで出る。DVD『顔のない悪魔』と『惑星アドベンチャー スペースモンスター襲来!』を購入。各1300円ほど。オルスタックピクチャーズのこの路線も随分と濃いところを発掘してくるので驚く。しかし安いので助かってはいるが。某店が統合されるので閉めるとかで一部でセールをやっているので覗くが目ぼしいものはないと思いきや、ジェネオンのロマンポルノDVDが40本ほど50%OFFになっていた。しかしこのシリーズも新品、新古、中古含めて値崩れがかなり進んでおり、かつてなら半額なら飛び付いたところだが、今やそれぐらいではそう慌てることでもない。70%OFFとか、千円台前半まで落ちないと騒がない感じだ。主要な作品を既に大分購入したからとも言えるが。それでも田中登『ハードスキャンダル 性の漂流者』と、相米慎二『ラブホテル』を購入。2枚で3980円。田中登のDVDで出ているロマンポルノはこれでコンプリートか。まだまだ出してほしい作品や未見の作品もあるのだが。
渋谷へ出て渋谷東急で本日最終日の、クリント・イーストウッド『チェンジリング』(☆☆☆☆)を観る。
『天国と地獄』も『ダンサー・イン・ザ・ダーク』も彼方へ追いやる傑作。感動に打ち震える。泣いている余裕などない。ただ心底感嘆している間に終わってしまう。理不尽ムービーの最高峰ではないか。日本映画だと、単にキャラクターを不幸にしたいが為だけに制作者の意図とは離れて結果的に理不尽な展開になってそれを観客が困惑して見せられ、誰が不幸に追いやったか、それは製作者たちだ。ということを思いがちだが、本作の実話であるといった事実はどうでもいい。ただ、この理不尽な出来事を完璧に限りなく近づいた演出で描くことで映画が輝き始める。イーストウッドはどこまで行くのか。映画の限界領域に既に入りつつあるのに、そこに息苦しさを感じさせない作品を作ってしまうとは。
終映後、パンフレット購入。
渋谷東急近くの事務所で打ち合わせ。無駄なく移動できて今日は調子良い。ビックカメラで必要な品を2点ほど購入。
副都心線で池袋へ移動。古書店で『成人映画』の創刊号を購入。1050円。
シネマ・ロサへ向かい佐藤央・冨永昌敬 『シャーリーの好色人生と転落人生』(☆☆☆★★)を観る。最終日とは言え立ち見も出る大盛況。ここまで混んでいるとは思わず驚く。ナヲイさんの関わる作品の当たり率はかなり大きいのではないか。
幸福な2本立てだった。冨永昌敬の世界であるシャーリー・テンプルシリーズに佐藤央が入って来たのでどうなるかと思ったが、これが素晴らしい。世界観をしっかり継承しながら、そこで展開する空間の磁場の魅力とも言うべき心地良さが全篇に漲っている。一方、冨永昌敬は佐藤央が普遍性を持っているのと反して、どんどん拡散していく。それでいて魅力あふれる佳作に変えさせてしまうのだから、呆気に取られる。こうなると、シリーズ全作一挙上映などということを夢見てしまう。何度でも観たい。
終映後、混雑するロビーでナヲイさんに挨拶。思わず正直にもっと早く観ておけば良かったと言ってしまう。今更ながら何故このシリーズに熱狂する人がいるのか分かった。しかし、それを伝えるのが難しい。観れば感じることができるのだが、それを言葉にするのに悩んでしまう。
帰宅。普段なら徹夜明けで映画を観ると寝ることも多いが、大傑作と魅力ある映画を2本(3本)観ると睡魔など吹き飛んでしまう。だから映画は面白い。
第21回ピンク大賞がテアトル新宿で開催と公式発表。以前もテアトルでやったことがあったらしいので良い場所で開催が決まって良かった。ただ、席が50ほど減るのでどうなるか。登壇する女優目当てのカメラ小僧が授賞式が終わると一斉に帰るというパターンもあることだし。前売りが完売すれば当日券を出さないそうだし、これまでに比べて開始が遅いのでどうなるか。
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