先週の金曜日は急に涼しくなり、風邪をひいてしまった人もいるよう。土曜から再度日中は暑いくらいになったものの、今も夜はそれなりに冷えます。
半ば昼夜逆転生活は相変わらずですが、ここ一年程の不摂生な生活と運動不足から、お腹廻りにやや肉がついてきてしまったのに衝撃を受けて(苦笑)、先週から以前と同じように、一日最低一時間弱、汗だくになる程のハイスペースでウォーキングをすることにしました。そのせいか、このところ比較的体調がいいし、心理的にも安定しています。
先週の土曜日、アムネスティ経由で招待された、 ドキュメンタリー映画『チョコラ!』の特別試写会に、白金の明治学院大学に行って来ました。お天気はピーカンで、長袖シャツでも汗ばむ程。
ケニアの首都ナイロビから北東へ45キロ、車で1時間ほど行った所に存る人口10万余の街ティカが舞台。その下町の自動車修理工場から出る鉄くずやプラスチックを集めて回収業者に持ち込むことで、いくばくかの収入を得て生活をするストリートチルドレン達のうちの何人かが、本作の主人公。彼等は(男の子ばかりで女の子は一人もいません。この点も気になるところです)、その鉄くずを集める動作から、スワヒリ語で「拾う」を意味する「チョコラ」と人々から呼ばれている。
意図的にナレーションを入れずに、 ゴミだらけの街でボロボロの風体で、シンナーに浸りながらも、明るく皆で助け合って暮らす、言わば「明るいホームレス」たる「チョコラ」達の日々、学校をドロップアウトし、路上で寝泊まりする彼等の社会復帰を支援する、NGO「モヨ・チルドレン・センター」の日本人女性の姿、HIVの感染を知って離婚し、子ども二人と、実母を頼ってティカのスラムに引っ越してきた若い女性の生活が、延々と映し出される。
チョコラ達がああいう生活をするようになった、ミクロな、そしてマクロなコンテクストについて、劇中では殆ど何も説明がない点はマイナス。日本の貧困問題や格差社会の現状などを追ったドキュメンタリーと違い、観客の共通理解を前提と出来ないテーマなので、この点に配慮がないのは非常にマズいだろう。ホームページなどで、小林茂監督が、腎不全を抱えて、本作を文字通り命がけで撮ったことや、スタッフの佐藤真(『エドワード・サイードーーout of placeーー』2005年の監督。↓)さんが07年秋に鬱病で自殺してしまったことなど、悲劇的なエピソードばかり強調するのにも、正直、違和感を覚えた。
http://www.cine.co.jp/said/index.html
なかなか観られない珍しい題材を取り扱っているので、一見の価値はあるものの、作品としてはあまり完成度は高いとは言えないというのが、率直な感想。
4月18日(土)の特別試写会の様子は、
http://www.chokora.jp/2009/04/418.html
18時から近くの大学で研究会があるため、試写後の、明治学院大の学生達が、小林監督を交えて行うパネルディスカッションはキャンセルして、ウォーキングで某大へ移動。時間までキャンパスのベンチで、水筒に入れて持って来たお茶を飲みながら、フェミニスト神学の本を読んでいました。
研究会終了後、メンバーの一人と西新宿のレバノン料理店で食事。味は悪くなかったけれど、ワインがやたら高く、また、商売っけがあり過ぎる年輩の日本人女性店員(オーナー?)にややゲンナリ。多分、もう行かないと思う。
それ以降は、相変わらずお金もないこともあって、特に遠出もせず、地味に過ごしています。アマゾンマーケットプレイスでちょっと本が売れて、小銭は入ってきたものの、グッドニュースと言えるようなことは相変わらず、何もないです…。日々のウォーキングのお陰で調子はいいですけどね。