出掛ける前に郵便受けに『映画秘宝6月号』が届いているのを見つける。60年代ピンク他盛りだくさんで、しばし自宅前で立ち読みする。今日は晴れているので自転車で新宿まで向かう。中野ブロードウェイに寄り道して、レコミンツの一角で中古DVDが5枚買えば全部で千円というセールをやっていたので、『天国の日々』『ダーティハリー』『ペイルライダー』『ベティブルー』『ロッキー・ホラーショー』を購入。ついでに『地獄の警備員』が2500円だったので合わせて購入。近くの書店で『キネマ旬報5月上旬号』を購入。
仕事は20時に終える。新宿で映画を観ようかと思いつつもフト、ラピュタ阿佐ヶ谷でピンク映画を観たくなって、一路阿佐ヶ谷へ。自転車といっても、実にゆったりと走るので45分かかる。ラピュタ阿佐ヶ谷に着いたのが開場5分前だったので、良い席はとれまいと諦めていると意外や整理番号は15番。ロビーも閑散としている。月曜ゆえか、作品の知名度が更に低いゆえか。しかし、お陰でいつもの指定席に座ることが出来た。上映作品は、西原儀一『狙う』(☆☆★)。
即興演出で撮った作品だとは監督本人も自著で語っていたが、確かにその場の思いつきレベルの演出で冗長すぎて退屈させられた。ギャングと拉致された女、雪山を裸で走る香取環といった要素は、同時代でも大和屋脚本を得た若松孝二の突出ぶりの足元にも及ばない。ただ、こういった対比は現在でも国映とOPの作品などでも感じる部分ではある。
帰宅後、口直しにDVDで中川信夫『怪談かさねが淵』(☆☆☆★★★)を観る。素晴らしい。低予算であっても、大仕掛けがなくとも恐怖がそこかしこに漂い、若杉嘉津子も妖艶。『怪談累が渕』として公開されていた作品の改題短縮版だが、新東宝作品の例に洩れず、現在ではオリジナル版は残っていないという。
続いて、DVDで小川欽也『怪談バラバラ幽霊』(☆☆☆)。『生首情痴事件』に比べれば落ちるものの、表面的なチープさなど演出の力量で十分に凌いでいる。
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